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2012-10 アーカイブ

2012-10-01

知的生産とリテラシー:思考法・アイデア術, 書評:知的生産とリテラシー

論理にたよらない 「水平思考」 のためにはどういうかんがえかたをすればよいのかが,10 項目にわけて書かれている. 項目のあいだには 「パズル」 と称する練習問題があるのだが,項目との関係はかならずしも明確でない. 各項目を読んで納得したとしても,訓練しないと身につかないだろう. パズルがそれにやくだつようになっていればよいのだが,これでは身につかないままおわってしまうだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: イノベーション・シンキング@Amazon.co.jp

つづく…

知的生産とリテラシー:作文・文章技法・添削, 書評:知的生産とリテラシー

メールを書くさまざまな場面 (おもにビジネス上の場面) に応じて,そのかきかたを紹介している. 場面にぴったりはまれば,やくにたつだろう.

文章をみじかくすることが重要であり (それはそのとおり!),方法も紹介されているが,その方法は文章をもてあそんでいるという印象をうける. 改行のいれかたも書かれているが,句点ごとに改行するのはやりすぎだろう. そもそも,この本の文章は段落をみじかくきりすぎていて (1 文 1 段落のところも多い),文章法としては適切とはおもえない. メイルの文章は本とはちがうが,こういう文章をかくひとのまねをするのはどうかとおもう. 末尾には 「慣用句」 が紹介されているが,陳腐だからまねしないほうがよいだろう.

というわけで,あまり,おすすめできない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 振り回されないメール術@Amazon.co.jp

つづく…

知的生産とリテラシー:プレゼンテーション・PowerPoint, 書評:知的生産とリテラシー

論文のかきかた,プレゼンテーションのしかたは,それほど急速にかわっているわけではない. だから,この本は初心者に有用な部分があるだろう. しかし,2012 年に改訂されているが,それでも内容はふるびてみえる. だから,読者は注意が必要だ.

すくなくとも科学技術分野でいまどき手紙など書くことはほとんどないだろうし,文献の入手もネット経由がほとんどであり,著者に依頼することはほとんどないだろう. どこを改訂したのかよくわからないが,これなら,もし必要なら旧版を古書として買ったほうがやすくてよい.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 改訂版@Amazon.co.jp旧版@Amazon.co.jp

つづく…

2012-10-02

書評:インタフェース・デザイン・アメニティ, インターフェース・デザイン・アメニティ:コンピュータ・仮想世界 (ヴァーチャルワールド)

MIT メディアラボで 10 数年前におこなわれていた研究についての本だ. 研究の内容はいまでも魅力的だ. だが,さまざまな専門用語が十分な説明もなしに登場するから,人工知能などの知識がないひとにはよみにくいだろう. また,写真や図が 1 枚もないから,想像しにくいかもしれない. しかし,含蓄のあるすばらしい本だ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 考える「もの」たち@Amazon.co.jp

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2012-10-03

書評:仕事と起業, 仕事と起業

ふつうの日本人ならほかのひとの意見やまわりをみて決定をくだしてしまうところを,著者はまよわず自分の道をすすんでいる. 自然にそうできるのはやはり才能であり,常人にはまねることができないようにおもえる. この本を読んだからといって,凡人にはどうすることもできないだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 10歳から起業すると決めていた@Amazon.co.jp

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思想・哲学・宗教, 書評:思想・哲学・宗教, 書評:歴史, 歴史

「戦後教育」 や 「自虐史観」 などが問題にされるなかで戦後の歴史をふりかえる機会はすくなくないが,それでも,この本はこれまでわすれていた,あるいは気づいていなかった事実に気づかせてくれる. 太平洋戦争後 1960 年ごろまで,一般の日本人は戦争の被害者であり加害者意識がなかったこと,そこでめばえた加害者意識が 「7.7 告発」 というできごとを機会に急速にひろまり,そこからこの本の最大のテーマである 「マイノリティ憑依」 が日本人とくにマスコミなどにひろがっていったこと.

「マイノリティ憑依」 ではアウトサイダーがマイノリティの立場にたとうとするが,東日本大震災ではその規模がおおきかったがゆえに,河北新報の記者をはじめおおくの当事者 (インサイダー) が情報を発信することになった. 著者はそこに 「マイノリティ憑依」 からぬけだす道をみている. しかし,津波被害と原発被害がまったくことなる様相を呈しているように,東日本大震災の被災者ではあっても,ひとによって経験はまったくちがう. 津波被害者は原発被害に関してはアウトサイダーであり,逆もまた真だ. 東日本大震災の被災者であるということだけで,みなが当事者だということにはならないだろう. だから,この本のタイトルには違和感をおぼえる. 「マイノリティ憑依」 が問題点であるのなら,それは今後も継続していくのではないだろうか.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 「当事者」の時代@Amazon.co.jp

つづく…

2012-10-04

数学・計算・情報学・プログラミング:人工知能・複雑系と人工生命, 書評:数学・計算・情報学・プログラミング

なぜかいまごろになってこんな本を読んでいる. 意味不明なタイトルだが,内容は MIT で 1999 年から 5 年間おこなわれた Oxygen というプロジェクトの目標とその開始時点での内容の紹介だ.

目標にはいろいろカッコいいことが書いてあるが,地をはうような地味なプロジェクトだ. テーマは自動化,個人化 (personalization),コラボレーション,カスタマイゼーションなど,タイトルだけみればだれでもおもいつき,やってみようとおもうようなことばかりだ. それにまた,「人間中心型」 という陳腐な形容詞がついている.

そういう地道な内容の研究はもちろん重要なはずであり,その成果はきっといま Web などでいかされているのだろうとおもう. しかし,いまその成果をさがしてみても,容易にみつけることができない. まさに,酸素 (oxygen) のように拡散してしまっている.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: IT学講義@Amazon.co.jp

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社会・経済:商店街とまちづくり, 書評:社会・経済

おもにそと (外国) からみた東京のよいところを紹介している. 統計としては世界の都市総合ランキングだけがあげられ,東京はいつも 4 番めということだ. しかし,ほかにはあまりグラフはとりあげられず,著者の感覚にもとづく内容になっている.

外国人が東京をどうみているかが中心的な視点だ. 「グルメ」 もひとつのテーマになっていて,外国人には寿司とラーメンがうけているというのは客観的な内容だろう. だが,「なんでもあって美味しい日本の食事」 ということになると,これは日本人の視点でしかないだろう. しかし,日本を東京をしたたかに外国に売りこもうという話が多いなかでは,ナイーブでよいのかもしれない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 東京はなぜ世界一の都市なのか@Amazon.co.jp

つづく…

2012-10-05

仕事と起業, 社会・経済:若年者問題・ワーキングプア・プレカリアート

日本では長時間残業するひとがおおいが,もっと時短して雇用をふやそうというわけで,ワークシェアリングが話題になる. たしかに,それはばあいによってはありうる選択肢だろう. しかし,通常はナンセンスなのではないか.

つづく…

2012-10-06

書評

雑誌や新聞の書評は,当然のことながら,きっちりその本をよみこんでから書くべきものだ. カネをもらっている以上,きっちり書かなければならない. それに対して,カネでしばられないアマゾンの書評はもっと気軽に書くことができる.

つづく…

心理

過去のできごとをおもいだすとき,うまく説明できないが,それぞれのできごとに依存した雰囲気あるいはムードのようなものをともなうことがある. それは説明できないし,ひとがそれについて書いているとしても,それとおなじものかどうかをたしかめることができない. しかし,茂木健一郎がいう 「クオリア」 は,もしかしたらそれとおなじものなのではないかともおもえる.

つづく…

書評:社会・経済, 社会・経済, 社会・経済:社会保険・高齢者対策・福祉サービス

これからの社会では物質的なゆたかさをもとめるかわりに,あたらしいゆたかさをもとめることを提唱している. それじたいは著者独自のかんがえかたというわけではないし,2001 年に出版された本だから,あたらしくもない. また,よみやすい本でもない.

しかし,著者が提起している問題は長期的なものであり,10 年以上経たいまでもあまりかわっていない. また,それに対するかんがえかたもいまなお有効だとおもえる. 市場経済の 3 つの 「離陸」 というかんがえかた,「外的な限界」,「内的な限界」,そして 「分配」 という 3 つの問題,3 種類の社会保障のありかた,つまり 「自助」,「共助」,「公助」 など,いまこそ,これらの問題をもう一度かんがえてみる必要があるのではないだろうか?

評価: ★★★★☆

関連リンク: 定常型社会@Amazon.co.jp

つづく…

社会・経済:マネー・電子マネーと景気循環, 社会・経済:産業・ビジネス, 書評:社会・経済

年間家賃収入 2 億円を達成した著者が不動産投資をはじめるまで,そしてはじめたころをふりかえっている. いろいろな経験が現在につながっているのだろうが,それほど特別の経験があったようにもみえない. だから,どこに 「ヒミツ」 があるのかも,よくわからなかった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: お金の大事な話@Amazon.co.jp

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生活:食品・料理と嗜好

シシトウに,からいのと,からくないのがあることはよく知られている. 同様に,ほかのトウガラシ類もからいのと,比較的からくないのとがまざっている. そして,からいもののほうが香りはよい. 栽培したから知っているのだが,ハラペーニョなどはとくにそうだ. ふだんはほとんど料理をしないが,たまにピーマンをきってみて,やはり香りがよくてすこしからいのと,香りがない普通のとがまざっていることを発見した.

つづく…

社会・経済:セールス・営業・マーケティング

あいかわらずマンション関連のセールス電話がおおい. なかには簡潔な電話もあり,まれにはみごとなセールストークをきくこともあるが,たいがいは 「いいかげんにしてくれ」 といいたくなるような内容だ.

つづく…

2012-10-09

書評:Web とインターネット, Web とインターネット:ソーシャルウェブとネットでのコラボレーション

フェイスブックとグーグルなどをめぐるさまざまな話題がめまぐるしく登場する. 十分に理解できないまま,つぎの話題にうつっていってしまう. 重要な話題はもっとじっくり論じる必要があるようにおもう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: ソーシャルメディア維新@Amazon.co.jp

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書評:社会・経済, 社会・経済:若年者問題・ワーキングプア・プレカリアート

日本のホワイトカラーがおかれたきびしい状況をえがいている. あつかっている問題は重要であり,示唆をあたえているといえるだろう. しかし,ホワイトカラー,ブルーカラーというふるくさいことばがいまでも雇用の分析のためにやくにたつのかどうかが,とわれるべきだろう. かつてはブルーカラーの代表だった旋盤工でさえも NC 旋盤をプログラムする時代だ.

著者はホワイトカラーが職場の外でも仕事のことをかんがえるのは本来あるべきすがたではないと書いている. だが,これは仕事にひらめきをいかすのを否定することであり,ホワイトカラーとブルーカラーの差をさらにちぢめてしまうことになるだろう. それでいてホワイトカラーを問題にする理由がよくわからない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 貧困化するホワイトカラー@Amazon.co.jp

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2012-10-11

知的生産とリテラシー

東大本郷キャンパスにある山上会館は研究会などでよくつかわれる場所だ. これまでにも行ったことはあるが,あらためて最悪の会議室だと感じた.

つづく…

書評:知的生産とリテラシー, 知的生産とリテラシー

東日本大震災後によくみられたという欺瞞的な話法を 「東大話法」 と呼んでいるが,それは東大がうみだしたわけではない. また,議論のすすめかたに弱点があるのはむしろふつうのことであり,あげられている例には,著者がはげしく糾弾しているほどにおおきな問題があるともおもえない.

著者はその話法の原因を 「立場主義」 というナイーブなことばで説明しようとしている. しかし,それは実は官僚制の問題なのではないか. 立場というよりは権限がかぎられているためにそれを越境する発言ができない. 官僚においては典型的だし,そのなかに東大卒が多いのもたしかだが,だからといって 「東大話法」 などといわれるのは,無関係な東大 OB には迷惑な話だ.

著者は企業の例もあげているが,企業組織は官僚制よりはゆるいとはいうものの,やはり権限がないところにはふみこめない. 著者は企業につとめていたことがあるというが,すぐにやめているから,適切な例をあげることはできないのではないだろうか?

単なるおもいつきの議論でなく,きちんと組織論などを理解して議論してもらいたいものだ. もちろん,それを理解したうえでそこが問題でぶっこわすべきだというなら,それはきくべき意見になるだろう.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: もう「東大話法」にはだまされない@Amazon.co.jp

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書評:社会・経済, 社会・経済:若年者問題・ワーキングプア・プレカリアート

著者と 11 人との対談が収録されている. それぞれ視点がちがっているが,そのなかでも雨宮処凛の話はおもしろい. やはりよく 「下流の人」 をみているということだろう. たべものの話,料理をしないこと,健康保険のことなど,知らないことだらけだ. この話を読んでおもしろくないとするとヤバイということだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 格差社会のサバイバル術@Amazon.co.jp

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2012-10-13

社会・経済:産業・ビジネス, 書評:社会・経済

ワークシェアリングの必要性,分類,実態,動向などをまとめている. 日本企業へのアンケートの結果などもふくまれているが,全体的にみて企業からの視点がうすい. ワークシェアリングが企業にうけいれられるためには,企業にとっての利点をもっとはっきりさせる必要があるだろう. そこが弱点なのではないだろうか.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 日本型ワークシェアリング@Amazon.co.jp

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社会・経済:産業・ビジネス, 書評:社会・経済

2 タイプのやりかたを比較しながら,無料ビジネスについてわかりやすく説明している. そしてそこに,顧客が時間を潤沢にもっているかどうかがからんでくる. 無料ないし非常に安価にすることでまず顧客の時間をおさえる. 顧客が時間をつかううちにやがてカネもつかわせるというのが最近よくある戦略だという. コンプガチャもそれがうまくいきすぎた例なのだろう. ほかにもいろいろな話が書いてあって,またそれがいろいろな方向に展開していく可能性や危険が秘められているのだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 無料ビジネスの時代@Amazon.co.jp

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DIY (日曜大工) とものづくり・実験:修理・修繕

自宅をたてて 20 年以上になる. たてたときに外壁に固定された電線そのものはいまもとくに問題はないが,そのとめ具 (クランプ) がはじけて,電線がブラブラしているところがある. あるいは,まだはずれてはいないが,時間の問題というところもある. センサーライトを交換した機会にとめ具も交換した.

つづく…

インテリア・家具・機器の博物館

単一電池用の懐中電灯のランプを LED に交換してつかっていた. これで電池がながもちするとかんがえていたのだが,まったく予期しない結果におわった. 液もれして LED がこわされてしまった.

つづく…

2012-10-20

インテリア・家具・機器の博物館

電波時計は正確さがとりえのはずだが,家にある電波時計についてふりかえってみると,信頼性はかならずしもよくない. ふつうのクオーツのほうが信頼できる,したがって,めざまし時計としては適しているようにおもう.

つづく…

インテリア・家具・機器の博物館

5 年以上まえに中国製の時計をまとめて買った. 当時はクオーツのめざまし時計を 1 個 300 円で買うことができた. そのうちの 1 個はいまもつかいつづけている. ほとんどあわせなくても,ほぼ正確に時刻をきざんでいる. おどろくべき正確さ,耐久性だ.

つづく…

インテリア・家具・機器の博物館

買ってからずっとおなじ場所において,正確に時刻をきざんでいた時計を,べつの場所にうつしたとたんにくるいだすという経験を何度もした. 原因はわからないのだが,なにかあるのだろう.

つづく…

インテリア・家具・機器の博物館

デジタル式の腕時計は電池が 5 〜 7 年くらいはもつ. 1000 円くらいで買った時計の電池を店で電池交換するとすくなくとも 500 円はかかるから,そういう気にはならない. 自分で交換しようとかんがえて,あけてみるのだが,この手の腕時計の電池交換はそれほど容易でない. きょうも 1 台こころみて,ついにあきらめた.

つづく…

政治・法律・憲法:官僚制

著者は省庁の縦割りによる行政や天下りや,その他,現在の行政組織の問題点とされていることに問題があって改善の必要があることはみとめつつも,それらの制度ややりかたをみとめてしまっている. こういう改良主義的なかながえかたは,いかにも官僚らしい. 官僚としての経験からくるそういうかんがえをあたまから否定することはできないだろう.

しかし,そういう改良主義的なやりかたではもはや問題を解決できないところまで日本の政治はきているのではないか? だから民主党は改革をこころみて,とりあえずは失敗におわった. この本ではそのみじめな失敗の様子も記述されている. しかし,民主党にせよ自民党にせよ,やはり今後もこの著者のような官僚の抵抗を排して,改革をこころみていかなければならないのではないだろうか? それはやはり政治家のやくわりだ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 30歳キャリア官僚が…@Amazon.co.jp

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2012-10-22

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

学会のためイタリアのメストレに出張した. ここはベネチア (ヴェネツィア, ベニス) のとなりのまちであり,バスでベネチアまでいくことができる. この出張に関係する項目は以下のとおりだ.

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観光・旅行・出張:海外旅行・出張

ヨーロッパでは空港にはいるためのセキュリティ・チェックはそれほどきびしくないようにおもっていた. ところが,アムステルダムでは PC だけでなくそのアダプターやカメラの充電器までとりださなければならなかった.

つづく…

観光・旅行・出張:海外旅行・出張

イタリアのヴェネツィアへの出張のために KLM 航空のアムステルダム経由の便を選択した. 旅行会社にたのんでかえってきた最初の選択肢がかなりたかくつくものだったので,代案をもとめた結果,こうなった.

つづく…

観光・旅行・出張:海外旅行・出張

いきさきはヴェネツィアだが,KLM なので,いったんアムステルダムにおりる. オランダにいったことはないし,KLM にものったことがないから,アムステルダムの空港に おりるのははじめてだ.

つづく…

書評:社会・経済, 社会・経済:社会保険・高齢者対策・福祉サービス, 社会・経済:若年者問題・ワーキングプア・プレカリアート

読んでいて,著者はデンマークびいきがすぎるのではないかとおもった. だが,「おわりに」 をみて,理由がわかった. 「デンマークのよいところだけをつたえたい」 と書いてあるからだ. 著者もけっしてデンマークのすべてが日本よりよいとかんがえているわけではないのだろう.

しかし,それでもデンマークでは中学をでると職業を選択しなければならない,そのさきは専門教育を うけることになるが,それがよいとかんがえているようだ. 日本では高校で一般教養的な内容を学習するが,それがよいことだとはかんがえていないようだ.

もしかするとそのとおりなのかもしれない。 日本でもかつての教養主義は死んでしまった. しかし,私もふくめて,それだからといって高校の教育まですっかり専門化してしまうのがよいとは信じていないひとがおおいのではないだろうか? 著者は料理人になるひとが一般教養をまなぶのはむだだと書いているが,そうでないというのが日本のこたえであったはずだ.

もちろんデンマークからまなぶべきことはたくさんある。 しかし,日本は日本のみちをいけばよい部分もまた、たくさんあるのだとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 格差と貧困のないデンマーク@Amazon.co.jp

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社会・経済:産業・ビジネス, 書評:社会・経済, 書評:言語・コミュニケーションとネットワーキング, 言語・コミュニケーションとネットワーキング

言語で表現できない感情や感覚などがビジネスにおいても重要だという主張だ. それはそのとおりだとおもう. しかし,著者 (ほとんどひとりで書いたらしいのだが,表紙にはなぜか 「博報堂ブランドデザイン」 という肩書きが書いてある) が書いている具体的な話になると,この主題との関係がよくわからなくなる. 最初にでてくる周囲がぼけてうつるデジカメの話,第 1 章の 「たとえ」 の話など, 言語で表現できるかどうかということとは無関係であるようにおもえる.

結局のところ,「非言語」 というテーマをたてて,そこに関係のあるものないものすべて ほうりこんでいるという印象をうける. その結果,著者がほんとうにいいたいこと (ほんとうにあるの ?!) はわからなくなっている.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: ビジネスは「非言語」で動く@Amazon.co.jp

つづく…

書評:社会・経済, 社会・経済:社会保険・高齢者対策・福祉サービス

著者は,障碍者のように支援を必要としているひとびと (当時者) から自己決定権がうばわれていた, それを回復するたたかいがすでにある程度の成功をおさめてきたということをのべている. つまり,従来は施設や家族など,まわりのひとが決定権をにぎり,当事者はそれにしたがわなければ ならなかった. いまは,駅員なども周囲のひとではなくて当事者の意向をきくように教育されているのだという.

なぜ著者が 「当事者」 ということばをつかわなければならなかったか,その理由はある程度わかる. しかし,「当事者主権」 というのはいかにもわかりにくいことばだ. 「当事者」 ということばにしても,家族や施設のひと,官僚などは当事者ではないのかという 疑問がわく. 実際,この本のなかでも周囲のひとに 「当事者」 ということばをつかっているところがある. 重要な主張であるだけに,ことばをえらんで定着させることが必要であるようにおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 当事者主権@Amazon.co.jp

つづく…

書評:言語・コミュニケーションとネットワーキング, 言語・コミュニケーションとネットワーキング

人工言語について,エスペラントやそこから派生した言語を中心にして書いている. これらについて書いた本はほかにもあるから,この本特有の主張がそこにあるわけではないだろう.

それとあわせて,著者は 「異言」 やコンピュータ言語,機械翻訳などについても書いているが, とくにコンピュータ言語の章は完全にういている. 機械翻訳に関しては,翻訳のための中間言語としてエスペラントにちかい言語が適切だと 主張され,オランダの BSO 社などがそれをこころみたことが書かれている。 しかし,エスペラントがその目的にあっているという根拠は十分でない. ひとつの研究だけがあげられているのは,その主張がうらづけられていないということを 意味しているのだろう.

というわけで,あまりみるべきところはなかったようにおもう.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 国際共通語の夢@Amazon.co.jp

つづく…

観光・旅行・出張:散歩・まちあるき, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

最近は海外であるきまわるときは iPhone で Google Map をみるのが習慣になっている. ところが,今回は家をでるときに iPhone をわすれてしまった.

つづく…

インテリア・家具・機器の博物館

このブログは他人のためというよりは,自分のためのおぼえがきとしての意味がおおきい. あとでやくにたちそうなちょっとしたできごとなどをメモしておく. やくにたちそうなことは,できるだけ書いておくようにしている. だから,「これは当然かいてあるはず」 とおもって検索したのにみつからないと, がっかりしてしまう.

つづく…

書評

読んだ本が価値あるものだとおもえば★を 4 つ以上つける. 逆に価値がないとおもえば 2 つ以下にする. それが基本だ. しかし,最初にかんがえた★数と,かきおわってからきめたそれとは,一致しないことがある.

つづく…

観光・旅行・出張:海外旅行・出張, Web とインターネット:電子図書館・電子書籍 (一般)

海外出張時にはたくさん本をもっていきたいのだが,いまのところ,なかなかそうなっていない. その事情は…

つづく…

2012-10-23

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

St. Maarten (シント・マーテン,セント・マーティン) でも会社につなぐには苦労したが,イタリアからでもかんたんにはつなげなかった. 5 分やそこらでは手続きが終了しない. 夕食のまえに接続をはじめて,数分まってもおわらないのでそのままほうっておいのだが,3 時間ばかりたってかえってきたら接続していた. そのあいだにきれなかったのは,さいわいだ.

つづく…

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

St. Maarten や Bangalore では,もらった ID, パスワードでインターネットにつなげるのは 1 個の機器だけだった. ヴェネツィアのとなりまちのメストレ (Mestre) でとまった AirMotel では,ひとくみの ID, パスワードで 2 台のマシン (会社の Windows と個人の MacBook Air) を無料でつなぐことができた. ありがたい.

つづく…

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

ヴェネツィアのとなりまちメストレの AirMotel にとまっている. 最初についたときから,ひとりの 50 歳くらいのオヤジがフロントにいる. フロントをあけて奥にいることもあるが,朝いっても,昼に一時ホテルにもどったときも,夕方も,いつもいる. いったいいつ寝ているのだろう. 本人にそれをいっても,冗談をいっているだけだ.

つづく…

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

ヴェネツィアのとなりまちメストレでの学会が夜 7 時すぎにおわってから,メストレ駅方面にいってみることにした. ホテルからバス道路にでてからはほとんど 1 本道なので,まようことはない. 駅前までいってレストランにはいり,そのままかえってきた. まだ 10 時くらいだったが,もう,ひともくるまも,あまりとおっていなかった.

つづく…

2012-10-24

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:散歩・まちあるき, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

学会の昼食は 1 時間半の時間をとっている. 学会のホテルでたべるとたかいので,やすいレストランをさがして,そとにでた.

つづく…

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

ヴェネツィアのとなりまちメストレでの学会に参加しているが,そこからはじめてヴェネツィアまで行った. 行きのバス停で同僚と一緒になり,ヴェネツィアについてからかえりのバスをさがしまわったあと,レストランで食事をした. Google Map をもっていない状態で,くらいなかをあまりあるきまわるのはどうかとかんがえて,食後すぐに帰途についた. これでアクセスは確立されたから,あさってはもうすこし時間をかけて観光しようとおもう.

つづく…

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

海外出張でヴェネツィアのとなりまちメストレの AirMotel にとまっている. 日曜の夜について,火曜日にホテルをでるまでは閑散としていた. ところが,火曜の夜にもどってみると,おおきなバスが 1 台,ホテルの横にとまっている. こんなホテルにそんな団体客がくるのだろうか?

つづく…

2012-10-27

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

ヴェネツィアのとなりまちメストレに出張している. この学会では金曜日に全日の観光メニューを用意しているが,それには参加できないので木曜日 (10 月 25 日) にヴェネツィア観光をこころみた. このまちには特別なモニュメントがあるわけではなく,さまざまな教会とひろば,ヴェネツィアでうまれそだった芸術家などの あとをたどることになる. それだけでなく,今回はヴィヴァルディのコンサートやペギー・グッゲンハイム美術館の鑑賞もメニューにくわえた.

つづく…

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

10 月 25 日のヴェネツィア観光のひとつの焦点は,ここでうまれた作曲家ヴィヴァルディの記念館や博物館をみるとともに,コンサートをきくことになった. これはもともと計画していたことではないが,たまたまリアルト端のちかくにある記念館をみてから,そうなった.

つづく…

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

10 月 25 日のヴェネツィア観光で,ヴィヴァルディのコンサート・チケットをてにいれたあと,コンサート会場からバスがでるローマ広場までの道をたどりつつ,アカデミア橋付近を観光した. その焦点がペギー・グッゲンハイム美術館だ.

つづく…

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

ヴェネツィアでのヴィヴァルディのコンサート・チケットを買ったが,コンサートがはじまるのは夜の 9 時. そのまえにまず夕食をとったが,それでも時間があまった.

つづく…

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張, メディア・アート・イベント・エンターテイメント:音楽評

ヴェネツィア観光の日 (10 月 25 日),ヴィヴァルディのコンサート・チケットを 25 ユーロで買った. 演奏やコンサート会場にはかならずしも満足できなかったが,ヴェネツィアでヴィヴァルディをきくことに価値があったとおもう.

つづく…

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

10 月 25 日,ヴェネツィア観光のひとつの焦点としてヴィヴァルディのコンサートをきいたが,そこから,あらかじめきめた道をたどってバスに乗った. このバスで,まえにおりたバス停よりさきまでいったみた.

つづく…

インテリア・家具・機器の博物館:カメラ (写真機,ビデオカメラ)

しばらくまえに買っていた富士フイルムのカメラ FinePix JX300 をようやく実地でつかった. メモリカードの容量がすくないのではないかとかんがえていたが,電池のほうがさきになくなることがわかった.

つづく…

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

ヴェネツィアのとなりまちメストレに出張しているが,そこへいく途中と,マルコポーロ空港とで あわせて 2 回,ATM でユーロの現金をてにいれた. アムステルダムではまったく問題はなかったが,ヴェネツィアではいろいろあやしいことがあった. それでも,70 ユーロの現金を入手することができた.

つづく…

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

ヴェネツィアのとなりまちメストレでの学会に KLM のフライトでいっていた. ところが,予約していたかえりの便にバスがまにあわず,ルフトハンザのフライトを あらたに買うことになった. 5000 円ほどのタクシー代を節約するためにかえってかなりたかくついたが,かろうじて 10 万円はきれる値段で買うことができ,またほぼ予定の時刻に着くことができた. もともとほぼ最安のチケットを買っていたので,それを足しても普通の範囲のコストにおさまっている.

つづく…

観光・旅行・出張:海外旅行・出張

ヴェネツィアに出張するのに KLM をつかった. かえりも KLM のはずだったが,のりおくれてルフトハンザに変更した. いきとかえりなので単純に比較はできないが,それでもある程度のことはわかる.

つづく…

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

海外出張の際にヴェネツィアとそのとなりまちメストレとをみてきた. 本屋も何軒かみてきたが,いずれもショウウィンドウに本をかざっている. 本をすぐには手にとれないこういうならべかたは,日本ではちょっとかんがえられない.

つづく…

2012-10-28

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

ヴェネツィアでは,レストランやホテルにはいればトイレがあるのはもちろんだが,まちなかをあるいているときにはどうしたらよいか? すぐにみつけられるかどうかはわからないが,有料の公共トイレがところどころ,ある.

つづく…

地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

ヴェネツィア-メストレ に出張するためのフライトに KLM をえらんだ. エコノミーの席の最初の何列かが 「エコノミー・プラス」 になっているようなのだが,ふつうのエコノミー席とのあいだにふしぎなしきりがあった.

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地理・地域:ヨーロッパ, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張

ヴェネツィアみやげとして,なにかすこし気のきいたものはないかとかんがえつつ,まちなかをあるいた. しかし,結局は適当なものをみつけられず,みやげは空港でチョコレートとクッキーを買うだけでおわった.

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2012-10-29

書評:心理, 心理, 書評:心理

エニアグラムは性格を 9 タイプに分類する. 自分がどのタイプに属するかは,この本をよめばだいたいわかるだろう. しかし,それを仕事や人生にいかしていくには,この本はちょっとよわい. そこまでめざすなら,ほかの本をさがす必要があるかもしれない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 自分のことが分かる本@Amazon.co.jp

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社会・経済:産業・ビジネス, 書評:社会・経済

最近は日本の町工場のすごさがテレビなどでもよく報道されるが,著者ははやい時期からそれを本に書いてひろめてきたのだろう. 伝統と新技術を両方とりあげていて,それらの関係についても書いている. 新技術のなかには使い捨てカメラの非球面レンズ,大学でもつくれなかった指が切れないプルトップ缶を町工場でつくったことなどがある. また,削るなどしてすててしまう部分へのくふうが不可能を可能にする話はおもしろい.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 町工場(単行本)@Amazon.co.jp町工場(文庫)@Amazon.co.jp

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書評:メディア・アート・イベント・エンターテイメント, 書評:メディア・アート・イベント・エンターテイメント, メディア・アート・イベント・エンターテイメント:文学

グリム童話にはいろいろな版がある. 著者はそのなかからもっともグロテスクな部分をえらびだす. グリムの時代から批判され集成された部分もあるが,当時は問題にされなかった部分もあるという. 読者は時代や文化のちがいを理解しつつ,好奇心を満足させることができるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 本当は恐ろしいグリム童話@Amazon.co.jp

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2012-10-30

Web とインターネット:プロトコルとネットワーク

OpenFlow はこれまでほとんど本気で紹介されたことがなかった. "OpenFlow" というタイトルの本も何冊かあるが,みな冗談のようだ. 誤解にみちていた OpenFlow を,Software Design では本気で特集している. かんたんにはよみこなせないだろうが,OpenFlow を本気で知りたいとおもうなら,ぜひ読むべきだ.

評価: ★★★★☆

関連リンク: Software Design@Amazon.co.jp

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書評:科学・技術・自然, 科学・技術・自然

「シュレーディンガーの猫」 がおもしろいのは,量子力学というミクロな世界の奇妙な法則が猫というマクロな存在の生死を不確定にするところだ. ところが,この本であつかわれているのは最後までミクロな世界だ. それを 「猫」 とかさねあわせることで話をおもしろくしようとしていることは理解できるし,ある程度は成功しているともおもう. 量子コンピューティングに興味があるひとなら,興味がもてるかもしれない. しかし,「猫」 のパラドックスがとけたわけでは全然ない. このタイトルはちょっとミスリーディングだ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: シュレーディンガーの猫@Amazon.co.jp

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書評:思想・哲学・宗教, 思想・哲学・宗教

「師をみつけろ」 とか,「一生に一度は,がむしゃらにがんばる時期が必要である」 とか,もっともらしいことが書いてある. しかし,あまりにサラッと書いている感じがする. 重いはずのことばが軽くあつかわれていて,ウソっぽい.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 魔法の杖@Amazon.co.jp

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仕事と起業, 書評:仕事と起業, 書評:心理, 心理

エニアグラムではひとの性格を 9 タイプにわけるが,この本では 16 にわけている. エニアグラムのほうが歴史があるのだろうが,この本のほうがもれなく分類している感じがする.

16 にわけているから,そのひとつひとつについての記述は必然的にみじかくなる. しかし,全体で 300 ページちかくあるので,各タイプに向いた仕事などについても,そこそこくわしく書いてある. 自分に関係ある部分だけ読めばよいから,読むのに時間はかからないし,それなりにイメージをつかむことができるようにおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: あなたの天職がわかる16の性格(2008)@Amazon.co.jpあなたにぴったりの相手がわかる16の性格(2009)@Amazon.co.jp16の性格(1999)@Amazon.co.jp

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2012-10-31

書評:心理, 心理

どうやら,この本を読んで共感し役だてられるひとと,ピンとこないひとと.読者は 2 派にわかれるらしい. ひとを理解せず相手の立場に立つことができないために人間関係がうまくいかなくなることはすくなくないが,それをなぜ 「箱」 ということばで表現するのか,私にはわからない. 「箱」 という不可解なことばがつかわれていることをのぞけば,この本で特別あたらしいことはなかった.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 自分の小さな「箱」から脱出する方法@Amazon.co.jp

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書評:仕事と起業, 仕事と起業, 心理, 書評:心理

いやなことはいっさいやめて,ワクワクすることだけを,しかもワクワクすることすべてをやりなさいという. やりたいことを制限してしまえば,それだけ可能性をせばめてしまうということだろう. ここまで徹底的にやることはなかなかできないだろうが,それをめざすことで成功する機会がふえるのだろう. いままで捨ててしまっていたことを,もう一度ひろうチャンスをあたえてくれる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ソース@Amazon.co.jp

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文化・教育と学習:教育・大学・研究, 書評:文化・教育と学習

タイトルには 「教科書」 がふくまれているが,内容はデジタル教科書よりもデジタル教材の有効性を主張している. この本を読んでも教科書じたいをデジタル化することの利点はあまりわからない. 教材に関していえば,コンピュータをつかうことでさまざまな可能性がひろがり,世界とつながるから,さまざまな利点があるだろう. しかし,この本のなかで紹介されているさまざまな教育用のソフトやコンテンツのおおくは,とおからずきえていくものだろう. いずれ決定版がでるかどうかわからないが,それまでクズ・ソフトをつかわされクズ・コンテンツをみせられる生徒はかわいそうにもおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: デジタル教科書革命@Amazon.co.jp

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2012-10 について

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