[ トップページ ]
書評:政治・法律・憲法, 政治・法律・憲法:民主主義, 書評:社会・経済, 社会・経済

デモに参加し自分の意見を主張するのはよいが… ― 古谷ツネヒラ 編, 「フジテレビデモに行ってみた ! ― 大手マスコミが一切報道できなかったネトデモの全記録」

市民がデモに参加して主張するのは,きっと日本の民主主義を発展させるよいことなのだとおもう. それに,デモにかぎらず,行事に参加して経験を積むことはよいことだ. だが,そこでみたこと,きいたことだけを信じてしまうのは危険だろう.

著者はフジテレビが韓流ドラマを他局よりおおく放送し,「反日的」 な報道をしているというので,それに反対する保守派のデモに参加したという. 著者はそういうフジテレビの 「偏向」 を信じているのだろうが,フジ・サンケイ・グループが日本のマスコミのなかでもっとも保守的傾向がつよいことはよく知られている. それを考えると,著者の意見はいささか奇妙におもえる.

この本の読者にも,この本だけでなくて,いろいろな本やほかのメディアをみて判断してもらいたいとおもう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: フジテレビデモに行ってみた!@Amazon.co.jp

注記: Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

キーワード:

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.kanadas.com/mt/mt-tb.cgi/5730

コメントを投稿

Google でブログを検索:

メインページアーカイブページも見てください.
Creative Commons License
このブログはつぎのライセンスで保護されています. クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.
Powered by Movable Type