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2012-07 アーカイブ

2012-07-01

書評:言語・コミュニケーションとネットワーキング, 言語・コミュニケーションとネットワーキング

言語学をまなんだことがあるひとが,もう一度,自分の知識をふりかえるのによい本だ. 当然のようにソシュールの話がでてくるが,だいじなのはシーニュとかシニフィアンとかではなくて,「現語句は規範の学ではない」 ということと 「文字はことばの正体をかくすものであって,文字を はぎとったところに,ほんもののことばが現れるのだ」 ということだという. その他,ソシュールやチョムスキーに関しても,言語学のほかの話題に関しても,教科書にはあまり書いてないようなさまざまな 話題がとりあげられていて,おもしろい. 「学校文法」 は 「言語学がまず最初にたたかうべき相手であった」 というのもそのひとつだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: ことばとは何か@Amazon.co.jp

つづく…

書評:思想・哲学・宗教, 思想・哲学・宗教, 文化・教育と学習, 書評:文化・教育と学習, 社会・経済:日本の再生と針路, 書評:社会・経済

日本人は 「まじめの罠」 にはまっているという. 日本人は、状況がかわっても,あらかじめきめられたことをきちんとやらないといられない. 特捜の問題,旧日本軍の問題,過労死の問題など,さまざまな問題が 「まじめの罠」 という ことばのもとで論じられる. たしかに,そこには共通するものがあるようにおもえる. 「まじめの罠」 をさけるための手段として,「クリティカル・シンキング」,「大局観」,「メタ認知」 などということばが登場する. しかし,まだ 「まじめの罠」 とはなんなのかがあきらかにされていない. そのために,およそ異質なものがまぎれこんでいるようにもおもえる. もうすこしそれをはっきりさせなければ,この本がおおくのひとからうけいれられることにはならないだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: まじめの罠@Amazon.co.jp

つづく…

2012-07-02

観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 地理・地域:西アジア・中東

ISCC 2012 というカッパドキアでひらかれた学会で発表するために出張した. いつものようにテーマごとにわけて記述する.

つづく…

書評:地域・地理, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 地理・地域:西アジア・中東, 書評:観光・旅行・出張

著者はトルコに特別のおもいをいだき,10 日くらいかけてトルコ各地を観光したという. イスタンブールに関する部分など,たしかに著者のおもいが文章にあらわれている. しかし,全体としては淡々と書かれていて,読んでとくに興味をそそられるところはない. たいていの記述はトルコの観光案内などに書いてありそうなことだ. 実際に現地にいけば本に書いてないような経験もするのではないかとおもうが,そういうことはほとんど書いてない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: トルコ@Amazon.co.jp

つづく…

観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 地理・地域:西アジア・中東

最近は出発の 1 時間まえくらいに空港につくことがおおいのだが,きょうは すこし余裕をみていた. 100 分まえくらいには成田空港駅についた. 出発ロビーにつくと,トルコ航空のカウンタのまえには、ながい列ができていた. システムがダウンしているために手続きに時間がかかっているという.

つづく…

観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 地理・地域:西アジア・中東

最初にくばられるのが、のみものとナッツであるのはごくふつうだ. しかし,ナッツはトルコのヘーゼルナッツだ。 あじつけは非常におさえられているが,非常にかおりたかい. これまでにたべたヘーゼルナッツのなかで一番といってよいだろう.

つづく…

観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 地理・地域:西アジア・中東, メディア・アート・イベント・エンターテイメント:音楽 (一般)

最近は国際線の機内でみられる映画やきける音楽の種類がふえている. トルコ航空でもさまざまな映画や音楽が鑑賞できる. とくに,音楽としてはトルコの音楽が豊富に用意されている. こういうときでもなければきかないから,伝統音楽からポップスまで,ためしにいろいろきいてみた.

つづく…

情報通信博物館:MacBook

家でも,海外にいったときも,仕事をのぞけばたいてい MacBook Air をつかっている. Emacs をかな入力でつかっているのだが,カンマの入力がうまくいかないので,こまっている.

つづく…

インテリア・家具・機器の博物館:テレビ受像機・モニタ, メディア・アート・イベント・エンターテイメント:ビデオ・映画・テレビ, 書評:メディア・アート・イベント・エンターテイメント

これまで優位にたち利益をあげてきた韓国メーカーももはや液晶テレビで利益をあげられなくなっている. これからもうけるにはスマートテレビだというわけだ. そういうわけでこの本ではスマートテレビとはどういうものであるかをえがきだそうとしている.

日本では 「アクトビラ」 が失敗におわってテレビのネット接続率は低迷しているが,アメリカでは 「ネットフリックス」 が成功してそれが 40〜50% になったという. それにヒントをえて,著者はテレビの CPU パワー向上や HTML5 の登場や Kinect のようなセンサー技術の発展がテレビのヒューマン・インタフェースを改善して スマートテレビの出現につながると予想している.

しかし,コンテンツに本質的な進化がないまま,これまで何度も失敗におわってきた インターネットとテレビとの融合がそれらの新技術によって成功してあらたな市場をうみだすとは 私にはとてもおもえない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: スマートテレビ@Amazon.co.jp

つづく…

書評:科学・技術・自然, 科学・技術・自然, 書評:言語・コミュニケーションとネットワーキング, 言語・コミュニケーションとネットワーキング

これはことばの誕生をさぐる本というよりは,動物の歌についての本だ. さまざまな鳥の歌の話が中心だが,くじらやガもうたうという話,霊長類のなかでは人間しかうたわないという話などがでてくる. 歌以外でも人間のことばや音楽の構造など,いろいろおもしろい話がちりばめられている. タイトルのとおりの内容を期待するとはずれるが,おもしろい本であることはたしかだ

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 言葉の誕生を科学する@Amazon.co.jp

つづく…

観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 地理・地域:西アジア・中東

成田からカッパドキアへの直行便はないので,イスタンブール空港でかなりの時間をすごしてから,のりつぐことになる. 東京を 11 時台にでても,のりつぎの時間が 3 時間以上あり,カイセリ空港への到着は 22 時すぎになる. 機内ではろくなものがたべられないから,イスタンブール空港でレストランにはいろうとかんがえていたが,はいりたいレストランがないのであきらめた. そのかわり (?!),もう,みやげものまで,買ってしまった.

つづく…

2012-07-03

観光・旅行・出張:海外旅行・出張

トルコのカッパドキア (Cappadocia) に学会のため出張しているが,タイトなスケジュールなので観光はしにくい. しかし,なんとか時間をつくって地下都市があるカイマクリ (Kaymakli) にいってきた. 意外にあっさり,みおわってしまって,かけたコストにみあわない.

つづく…

観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 地理・地域:西アジア・中東

学会発表のためにトルコのカッパドキアにきている. とまっているのは Dedeman Hotel という,まちはずれのホテルだ. 自称 ★★★★★ だが,1 泊 56 ユーロと安く,サービスはあまりよくない. しかし,客はかなりおおい. 団体客向けのカッパドキア観光拠点に徹して,成功しているのだろう.

つづく…

観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 地理・地域:西アジア・中東

参加した学会でもトルコのインターネット環境や使用のよさを強調している発表があったが,ホテルからのインターネット・アクセスもわるくない. 日本のサーバに ping を発すると往復で 400 ms くらいかかることがわかるが,通常は自分のブログにかきこみをしても,それほどまたされない.

つづく…

情報通信博物館:コンピュータ館

Macintosh では iPad と同様に 2 本指で文書をスクロールすることができる. しかし,これではうまくスクロールできなくて,イライラすることがおおい.

つづく…

2012-07-04

観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 地理・地域:西アジア・中東

参加している学会のバンケット (banquet, 夕食) で,トルコのおどりをみた. バンケットというと通常はさまざまな学会関係者の話などがあるものだが,ISCC 2012 というこの学会ではそういうものはいっさいなくて,音楽演奏とおどりだけだった. アラビア風のおどりもあるが,東欧風 (ビザンチン風?) のおどりのほうがおおかった.

つづく…

2012-07-05

観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 地理・地域:西アジア・中東

ISCC 2012 というカッパドキア (Cappadocia, Kapadokia) での学会がおわってから,Göreme (ギョレメ) の Cave Hotel Saksağan というホテルに移動した.

つづく…

観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 地理・地域:西アジア・中東

カッパドキア (Cappadocia, Kapadokia) のギョレメ (Göreme) のホテル (Cave Hotel Saksağan) から付近をあるきまわった. それほどとおくにいくつもりはなかったが,きづいてみると Uçhisar という,Göreme からより学会会場からのほうがちかいまちまできていた. ホテルにくるときもタクシーをつかったが,Uçhisar からふたたびタクシーでホテルにもどった.

つづく…

観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 地理・地域:西アジア・中東

カッパドキア (Cappadocia, Kapadokia) での学会がおわってギョレメ (Göreme) にやってきた. レストランでの夕食の内容とビールのことを書く.

つづく…

2012-07-06

観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 地理・地域:西アジア・中東

カッパドキア (Cappadocia, Kapadokia) での学会がおわってギョレメ (Göreme) にきた. 到着したつぎの日は 6:00 まえに起床して,ふたたび奇岩のそばをあるきまわった.

つづく…

観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 地理・地域:西アジア・中東

カッパドキア (Cappadocia, Kapadokia) での学会がおわってギョレメ (Göreme) にきた. 夕方と朝の観光ののち帰国の途についたが,その間にホテルの支払いのトラブルや,空港でのちょっとした問題などがあった.

つづく…

インテリア・家具・機器の博物館:カメラ (写真機,ビデオカメラ), インテリア・家具・機器の博物館:電池 (バッテリー)

リコーの Caplio R5 というカメラを 5 年以上つかっている. いまでもほぼ問題なくつかえるが,電池がよわくなったことが弱点であり,リフレッシュするために電池を交換した. カッパドキアでつかってみて,たしかによみがえっていることを確認した.

つづく…

観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 地理・地域:西アジア・中東

トルコのカッパドキアに出張し,イスタンブール空港を経由した. それらの場所でこまったことのひとつは,公共のトイレにある便器の数がすくないことだ. たいていの場所で,小便器もひとつしかない. しかも,せまい.

つづく…

数学・計算・情報学・プログラミング, 書評:数学・計算・情報学・プログラミング, 書評:社会・経済, 地理・地域:西アジア・中東

ベイズ推定とその対立理論であるフィッシャー推定とをかんたんに紹介し,ベイズ推定の経済・社会理論への応用を 紹介している. タイトルからはなぜか経済学とか社会学とかいうことばがかくされている. しかし,一般むけにこういう話題をとりあげた本はすくないだろうから,価値ある本だとかんがえられる. 高度な数学はつかわずに,なるべく平易に説明しようとしているのがわかる.

しかし,著者のかんがえには疑問を感じる点もすくなくない. 冒頭に 「「学校の確率」 というのは,本物の確率でなく,粗悪なイミテーションにすぎません」 と書いているが, これは教科書に書かれた確率論へのいわれのない非難だ. 「学校の確率」 が大数の法則にもとづき,ベイズ推定はそうでないというだけのことであり, 立場がちがうからといって 「粗悪なイミテーション」 というのは不適切だ.

また,この本にはじめて書かれたという著者独自のかんがえのひとつとして 「確率の時制」 というのがあるが, ここで時制をもちだすのはよけいなことであり,まったく理解できない. その文脈で 「ニューカムの問題」 (「ニューカムのパラドックス」 ではない) がとりあげられ,パラドックスだと 書いているが,仮定している命題をみとめるならパラドックスではないだろう. そこに時制が登場するべき理由がわからない.

いずれにしても,疑問の点は多々あるものの,貴重な本であることにかわりはない.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 確率的発想法@Amazon.co.jp

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2012-07-09

書評:Web とインターネット, Web とインターネット

ARPA ネット創設にかかわったリックライダー,サザランド,テイラー,ロバーツといったひとたちがそれぞれどういうかんがえをもち,どのように共感し,どのようにたがいにずれていたかをえがいている. うきぼりにされる対立点としては第 1 に大型コンピュータの共同利用をめざしたのか,占有された小型コンピュータのネットワーキングをめざしたのかということがある. リックライダーは前者をめざした点で時代のながれからややとりのこされていたというように,この本からは読める.

この本はもとは著者の博士論文だったという. 博士論文としてこれだけの論を展開できるのはすばらしい. だが,現在インターネットがメイルで代表される双方向のコミュニケーションと,Web という (ある程度の双方向性はあるとしても) 一方向的なコミュニケーションの両方につかわれていることをかんがえても,リックライダーのかんがえがふるいものだとはいえないだろう. それから,この本では思想的に Web につながっているとかんがえられる,つまりリックライダーのかんがえとつながりがあるとかんがえられる Memex や Xanadu についてはふれていない. そこにものたりなさを感じる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: インターネットの思想史@Amazon.co.jp

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2012-07-10

数学・計算・情報学・プログラミング:人工知能・複雑系と人工生命, 思想・哲学・宗教, 書評:思想・哲学・宗教, 書評:数学・計算・情報学・プログラミング

著者は人間がロボットにあたえた知能を 「道具知」 とよび,ロボットが自律的に獲得した知能を 「自律知」 とよぶ. AIBO の失敗の原因を自律知でなく道具知をめざしたからだと分析し,著者自身は自律知を追究する. ピアジェの 「シェマ」 という概念にもとづく理論をたて,それを実際にロボットをつくって実験・実証している. この内容は著者の学位論文にもとづいているという.

著者が製作したロボットがどれだけ理論を反映しているのか,この本だけからはわからない. しかし,人工知能だけでなく哲学や心理学にもとづく理論を構築し,それを構成的にたしかめたうえ,それを一般向けにまとめたこの本は価値あるものといえるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: コミュニケーションするロボットは創れるか@Amazon.co.jp

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2012-07-12

書評:インタフェース・デザイン・アメニティ, インターフェース・デザイン・アメニティ:コンピュータ・仮想世界 (ヴァーチャルワールド), 数学・計算・情報学・プログラミング:仮想化・仮想空間, 書評:数学・計算・情報学・プログラミング

普通の学会とはかなりちがった雰囲気のようであり,当然のように初音ミクの話題が多いが,まじめでおもしろいヒューマン・インタフェースの話もたくさん (研究 100 連発!) 登場する. プログラミングやインタフェースの有名な研究者も登場する. でも,どうも元気のでる話があんまりない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ニコニコ学会β@Amazon.co.jp

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書評:Web とインターネット, Web とインターネット

著者の前著 「インターネットの思想史」 と同様にネットワークでむすばれたパーソナル・コンピュータの歴史を追究しているが,前著より ARPANET やインターネットそのものをよりおおくあつかっている. 登場する中心人物は前著から登場していたサザランド,テイラー,ロバーツからアラン・ケイにうつっている. おもな舞台は ARPA から Xerox PARC になり,登場するコンピュータはアルトだ. 前著ほど著者独自のかんがえがでてはいないが,PC とインターネットの起源に関する貴重な本だ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 起源のインターネット@Amazon.co.jp

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2012-07-13

書評:言語・コミュニケーションとネットワーキング, 言語・コミュニケーションとネットワーキング:記号論・記号学

タイトルから想像されるようにソシュール,レヴィ・ストロース,ロラン・バルトなどとの関係がふかい話題がおおいが,修辞学に 2 章がわりあてられている点に特徴がある. 修辞学というとふるくさいイメージだが,これを読むと (はっきり書いてはないが) チョムスキーとの関係も感じられる. 1980 年代に出版されたものであり新鮮さはないが,もう一度,ことばについてかんがえてみるにはよいだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 文化記号論@Amazon.co.jp

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2012-07-15

生活:健康・医療・医薬, 書評:生活

101 ものことが書いてあれば,すべてはできない. また,たぶん全部やったらやりすぎで,うまくいかない (ボケる ?!) だろう. 読んで気にいったことだけやればいいのだとおもう. 101 も書いてあれば,気にいることはきっとみつかるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 100歳までボケない@Amazon.co.jp

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心理, 書評:心理, 書評:社会・経済, 社会・経済

「上から目線」 ということばは比較的最近つかわれるようになった. にもかかわらず,この本ではそれをふるくからの人間の心理や日本の文化などから説明しようとしているようにみえる. 第 5 章では 「母性原理」 と 「父性原理」 をもちだし,「父性原理は弱体化してきている」 と指摘している. しかし,それは 「父性原理」 ではうまくいかなかったからなのではないか. 「戸塚ヨットスクール事件」 をいまさらもちだして,そこからまなばなかったといわれても,それが現代の問題だとはおもえない. 時代錯誤ではないのか? そういうおもいは 「ビジネスの先輩や人生の先輩による 「上から目線」 に慣れていくこと. そして,必要に応じて自分自身もよい意味での 「上から目線」 に立つことができるようになること」 が必要だという部分で頂点に達する.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 「上から目線」の構造@Amazon.co.jp

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心理, 書評:心理, 書評:社会・経済, 社会・経済

「上から目線」 ということばは比較的最近つかわれるようになった. だから,それは最近の社会の変化を反映しているだろう. 著者はこのことばがつかわれるようになった社会の変化を分析する. しかし,あまりにいろいろな変化を 「上から目線」 とむすびつけてしまっているようにみえる.

たぶん,この本のなかでは 「上から目線」 より対話の 「テンプレート」 がつかえなくなったという,何回か登場する指摘のほうが重要なのだろう. 著者によれば,日本語には 「上下関係を規定する性質がある」 という. ここで著者はテンプレートということばをつかってはいないが,これもそれにちかいのだろう.

こういうテンプレートがつかえなくなった (あるいは不適当なテンプレートがつかわれている) ことによって,コミュニケーションがうまくいかなくなっている. それがうまくいかなくなっていることに問題があるのだから,第 8 章で著者がその処方箋をしめしているのは妥当なことだろうが,その処方箋は特殊なばあいにしかつかえないし,ピンとこない. つまり著者は処方箋をしめすのに失敗しているといえるだろう. しかし,テンプレートや上下関係の規定に関する指摘じたいは重要だとおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「上から目線」の時代@Amazon.co.jp

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社会・経済:社会保険・高齢者対策・福祉サービス

保険診療におけるくすりの値段は先発医薬品とジェネリック医薬品とでちがっているが,患者の負担率は一定だ. 3 割負担のひとはどちらについても 3 割,負担する. しかし,健康保険の維持がむずかしくなっている現状では,必要以上に健康保険の負担をふやすくすりに対しては自己負担率をあげるべきではないだろうか?

つづく…

2012-07-16

書評:知的生産とリテラシー, 社会・経済

著者は 「空気」 を追究していくうちに 「世間」 にぶつかった. その 「世間」 はこわれつつあり,そうあるべきだと著者はかんがえている. しかし,「空気」 はどうなのだろう. かつて山本七平が書いたように 「空気」 は戦前から日本をむしばんでいた. 現代人はそのとき以上に 「空気」 にふりまわされている. しかし,この本の最後で 「空気」 の話はどこかにいってしまっている. 「世間」 がきえても 「空気」 があるかぎり,現代日本の問題は解決されないのではなかったのか?

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 「空気」と「世間」@Amazon.co.jp

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メディア・アート・イベント・エンターテイメント:音楽 (一般)

トルコのカッパドキアに出張した際にトルコ航空機の機内でいろいろトルコの音楽をきいて,メモしておいた. それについては 「トルコ航空の機内できけるトルコの音楽」 に書いた. さて,このメモにもとづいて CD が買えるかどうか,MP3 などで曲を手にいれることができるかどうかをためしてみた. その結果,けっこう入手困難なものがあるということがわかった. MP3 のファイルをおいているサイトはけっこうあり,試聴はできるのだが,日本には売れないというところが多い. ごまかす手はあるとおもうが,そこまでする気はない.

つづく…

2012-07-17

知的生産とリテラシー:作文・文章技法・添削, 文化・教育と学習:教育・大学・研究, 論文:論文のかきかた

大学の非常勤講師をしているので,学生に 2 回,レポート課題をだした. レポートの形式には注意をはらっていなかったので,それを採点基準にはいれていなかったが,いまおもうと,内容はともかく形式がととのっているかどうかも採点するべきだったようにおもう. レポートのかきかたをあまりに知らない. どうにかする必要がある.

つづく…

書評:メディア・アート・イベント・エンターテイメント, 地理・地域:西アジア・中東, メディア・アート・イベント・エンターテイメント:音楽 (一般)

イスタンブール中心に中東各地をまわってコンサートをきき,CD をあつめた著者の経験談だ. なんと 2011 年のエジプトの革命時にカイロにいたという. そのときの経験もあわせて書いている.

インターネットで世界の情報があつめられる時代だが,音楽に関しては (も?) いかないとわからないことが多いようだ. CD や MP3 にしても,日本にいるとなかなか手にはいらないものもあるようだ. ライブとなれば,もちろんだ.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 21世紀中東音楽ジャーナル@Amazon.co.jp

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書評:メディア・アート・イベント・エンターテイメント, 地理・地域:西アジア・中東, メディア・アート・イベント・エンターテイメント:音楽 (一般)

サラーム 海上 著 「21 世紀中東音楽ジャーナル」 という本を読んだ. イスタンブール中心に中東の音楽のライブや現地の話題を書いているが,末尾に CD のリストがある. もちろんトルコのものもおおい. ところが,先日私がトルコ航空機のなかできいてえらんできたものとは,まったくかさなっていない.

つづく…

2012-07-18

生活:食品・料理と嗜好

日本茶や麦茶を 1 リットルのペットボトルにつめて会社などにもっていっていることはすでに書いた: 「自宅で 1 リットルのペットボトルにつめるお茶」, 「わかした麦茶をペットボトルで保存する」. 最近,これにプーアール茶とウーロン茶がくわわった.

つづく…

書評:Web とインターネット, Web とインターネット

アメリカとイギリスで独立にうまれたパケット交換の技術がなぜアメリカつまり ARPANET で成功し,イギリスでは成功しなかったのか? X.25 というプロトコルは標準になったにもかかわらずなぜ成功しなかったのか? ARPANET における NCP という TCP/IP の前身のプロトコルから TCP/IP へのきりかえにはどのような困難があったのか? そうした,ほかではあまり書かれていない,しかも技術史として非常に重要で示唆的なさまざまな話題がとりあげられている. インターネットの歴史に興味があるひとなら,きっと興味をひかれるだろう.

評価: ★★★★★

関連リンク: インターネットをつくる@Amazon.co.jp

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書評:社会・経済, 社会・経済

著者は比較的かぎられたサラリーマンの経験をへて大学教員になったようだが,この本には 例として「社内の会話」 が多用されていて,違和感を感じる. とくに第 2 章 では「日本語の窒息」 について書かれているが,ほとんどは著者が想像にもとづいて創造した例にもとづいていて,説得力がない. 社内の 「空気」 に関しても,「ダラダラ残業追放」 ということばを 「ダラ残追放」 という 「社内用語」 に変えたことで発生した 「空気」 によってサービス残業がうみだされるというような,意味不明な主張がなされている.

著者が実際に接したのは 「タメ口」 という,学生中心の 「だ,である」 調の会話だという. だから,それについては経験にもとづいているわけだが,「いわゆる 「タメ口」 とはむき出しの権力関係を持ち込んだ不平等な言語空間を作り出すものなのだ」 という指摘がはたして妥当なものだろうか?

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 「関係の空気」 「場の空気」@Amazon.co.jp

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書評:社会・経済, 社会・経済:社会保険・高齢者対策・福祉サービス

としをとってからともだちをつくるのは容易でないという. この本では,かぎられた枚数のなかで可能なさまざまな方法を紹介している. ともだちのつくりかたはひとりひとりちがうだろうが,この本からヒントをえることはできるかもしれない.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 友活@Amazon.co.jp

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書評:社会・経済, 社会・経済:社会保険・高齢者対策・福祉サービス

老後の生活のためのひとつのかたちである 「グループリビング」 について,国内のさまざまな施設を中心として,ヨーロッパの例もすこしおりまぜて,書いている. さまざまな例をまとめた本としては標準的なできだろう.

施設を短期間取材してスタッフなどの話をきいて書けるのはこの程度だろう. しかし,施設をやめたひとの話などがあると,なぜやめたのかが気になる. たとえ調査できても個人情報だからそこまで書けないのだろうが,読者が自分は 「グループリビング」 にむいているのかいないのか,判断できる材料がほしいようにおもう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 老後は仲間と暮らしたい@Amazon.co.jp

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2012-07-19

知的生産とリテラシー:思考法・アイデア術, 書評:知的生産とリテラシー

フューチャーセンターとは,公的機関や企業内にもうけられる 「未来の価値をうみだすセンター」 だという. 「デザイン思考」 をはじめ,さまざまな創造的な方法論にもとづいているようだ.

この本ではフューチャーセンターの構成要素や効用や原則や方法論やセッションのステップやステージや,その他いろいろなものが箇条書きで書かれていて,それぞれひきつけられる. しかし,それらの関係はかならずしもよくわからないし,いろいろありすぎて混乱してしまう. 200 ページはない比較的うすい本のなかに,あまりにいろいろなことがつめこまれていて,消化不良になってしまう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: フューチャーセンターをつくろう@Amazon.co.jp

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書評:Web とインターネット

フリーカルチャーは著作権を否定するものではない,というわけで,この本は著作権の話からはじまり,フェアユースの判例などをとりあげている. GNU や Linux を経て,この本の主要な内容であるクリエイティブ・コモンズ (CC) の説明にはいる. CC の解説ならこの本以外にもいろいろあるが,その最新の状態を説明したうえで,さらに YouTube やニコニコ動画,その他 Web 上のさまざまなものと CC とがどういう関係にあるのか,既存の著作物などからあらたな著作物をつくることをどうかんがえているかを解説しているあたりが,この本ならではの部分だろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: フリーカルチャー@Amazon.co.jp

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2012-07-20

書評:社会・経済, 社会・経済:社会保険・高齢者対策・福祉サービス

グループハウスや高齢者住宅での生活や性,介護,墓,虐待,自分史,趣味,ペット,ロングステイ,遍路,最期など,老後のさまざまな問題をあつかっている. 「光と影」 ということばがあたっているかもしれない. タイトルには 「生きがい」 がはいっているが,本文では 「生きがい」 ということばはたまにしか登場しないので,「生きがい」 にひきつけられると裏切られるかもしれない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 生きがい探し12の物語@Amazon.co.jp

つづく…

書評:社会・経済, 社会・経済:社会保険・高齢者対策・福祉サービス

老後を定年から死ぬまでとかんがえると相当にながいはずだが,この本であつかわれているのは定年後 1 年程度でしかない. 仕事・再就職や年金・保険,税金などがおもな話題だ. お金がテーマだから,もちろんその 1 年よりあとのことも視野にははいっているが,その後の生活設計もかんがえた話にはなっていない. だから,非常に視野のせまい話だとおもえる. 定年直後におこることとそれへの対策という意味では必要なことだろうが,もうすこしさきまでかんがえたい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 現代老後の基礎知識@Amazon.co.jp

つづく…

社会・経済:商店街とまちづくり, 書評:社会・経済

「コミュニティ・デザイン」 にかかわる 26 人の著者の共著である. 共通点はある (のだろう) が,それぞれコミュニティについてのかんがえはちがっている. それらの著者のかんがえが共鳴し,ぶつかるなかから,コミュニティというもののすがたがみえてくる. それはちょうど,ひとつのコミュニティのなかにいろいろなかんがえのひとがいること,さまざまなかんがえのひとがうまく共同作業をなしとげたときにコミュニティの成功があるようなものだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: クリエイティブ・コミュニティ・デザイン@Amazon.co.jp

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2012-07-21

書評:言語・コミュニケーションとネットワーキング, 言語・コミュニケーションとネットワーキング

言語学と人工言語学との関係は認知心理学と人工知能との関係に似ている. 言語学は人工言語を対象としないが,人間の心理を研究するのに人工知能が有用であるならば,言語を研究するのに人工言語をつくることは有用なはずだ (人工知能は工学だが人工言語学にも工学の側面がある). つくっただけでつかわなければ,つくりっぱなしの人工知能と同様に有用ではない. しかし,著者は言語学を知らないころからアルカという言語をつくってきた. そして,ながらくそれをそだてて,インターネット上のユーザなどとともにつかってきた. この本はそこからえられた,世界に例のない成果である. まだこの本は序の口だ. 今後を期待したい.(PDF 版のレビュー)

評価: ★★★★☆

関連リンク: 人工言語学・アルカ@Amazon.co.jp

つづく…

2012-07-23

書評:社会・経済, 社会・経済:社会保険・高齢者対策・福祉サービス

老人は家にこもりがちになり,やることもかぎられてしまう. そういうひとたちを会話ができる場,社会参加の場などにひきだせば,生きがいを感じてもらうことができるだろう,というのがこの本の趣旨だろう. しかし,「生きがい」 ということばをそんなにかんたんにつかってよいのだろうか?

やれることがあり,やっていればそれなりに楽しそうにしている,だから生きがいにつながっているとかんがえているのだろう. しかし,それと 「生きがい」 とのあいだには,もしかしたらかなりギャップがあるのではないだろうか? この本のなかには 「生きがい尺度」 なるものをしらべる方法もでてくるが,まだそれだけではたりないようにおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 老人と生きがい@Amazon.co.jp

つづく…

書評:社会・経済, 社会・経済:社会保険・高齢者対策・福祉サービス

宣伝にのせられて,よくかんがえずに老後の選択をしてしまうと失敗するという例がいろいろある. 「老後は外国で…」, 「定年後の田舎暮らし」,豪華だが医療サービスのない老人ホームなどがあげられている. しかし,ボケに 50 ページ以上もさいているあたりはステレオタイプなようにもおもえる. ほんとうの盲点はもっとべつなところにあるようにもおもえる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 老後の大盲点@Amazon.co.jp

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生活:健康・医療・医薬, 書評:生活, 書評:社会・経済, 社会・経済:社会保険・高齢者対策・福祉サービス

生きがいをみいだせるような具体的なことについて書いているわけではないが,どうすれば生きがいを感じられるようになるか,どうやって生きがいをみいだせばよいか,などの問いにこたえてくれる本だとおもう. 60 歳をすぎてからあらたな研究をはじめて,72 歳で 「老いの泉」 という大著を書いたベティ・フリーダンの話がおおきくあつかわれている. また,チクセントミハイの 「フロー」 が老いの生きがいとむすびつけられている. ほかにもいろいろ,生きがいをみいだすためのこころがまえにかかわる話がとりあげられている. 老人だけでなく,もっとわかいひとにもうったえかけるちからのある本だとおもう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 老いの生きがい学@Amazon.co.jp

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2012-07-24

社会・経済:社会保険・高齢者対策・福祉サービス

医療保険に関しては 「後期高齢者」 の制度は評判がわるいが,高齢者問題をあつかった本をさがそうというとき,定年後すぐの問題と 「後期高齢者」 の問題とはまったくべつなのに,後者をさがすのがむずかしい. 「「シニア」 ということばの問題点 ― 老年と中年がくべつされない」 に書いたことにちかいが,もうすこし年代をずらして再度かんがえてみたい.

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文化・教育と学習:教育・大学・研究, 書評:文化・教育と学習

教師や教育関係者への講演にもとづく本であり,一般人にはわかりにくい部分もある. しかし,プロフェッショナルとしての教師のあるべきすがたは,他の職業にも通じている. 仕事に対してきびしく意識的にたちむかい,常に努力をおこたらない. そこからまなべることはすくなくないだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 教えるということ@Amazon.co.jp

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書評:科学・技術・自然, 科学・技術・自然

著者は脳神経研究者ということであり,人間の脳の構造などが紹介されている. その後,ミケランジェロ,ガリレオなど,晩年までおとろえることのなかった芸術家や科学者などがとりあげられているが,脳神経科学との関係はあきらかでない. タイトルと 2 つの内容とがバラバラであるように感じられ,著者がそれらを 1 冊にまとめた意図がわからない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 老後も進化する脳@Amazon.co.jp

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書評:仕事と起業, 仕事と起業

65 歳定年の時代にわずか 5 年だけおおくはたらこうというのは,なにを意味しているのだろう? 定年前にべつの仕事をみつけることも選択肢としてあげられているが,そうすれば生涯賃金はへってしまうだろう. いろいろなひとに取材して,それにもとづいて書かれた本ではあるようだが,それらの例はバラバラであり,そこから教訓をみちびきだせるようにはおもえない. いろいろな例をみてかんがえることはできるだろうが,散漫な印象だ.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 好きなことで70歳まで働こう!@Amazon.co.jp

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Web とインターネット:ハイパーテキスト, 書評:言語・コミュニケーションとネットワーキング, 言語・コミュニケーションとネットワーキング

アダムが楽園にいたころは言語も完全だったとかんがえられて,その探求あるいは復元がめざされてきた. この本ではおもに 13 世紀ごろから 20 世紀にまでわたる,このような完全言語探求の歴史がたどられている. 話題の中心は哲学・哲学者や言語学であり,チョムスキーにまでつながっている. しかし,記号論,数学,コンピュータ言語やハイパーテキスト,人工知能,和声学や 12 音音楽などにちかづいている部分もある. この本の中心をなす哲学者や言語学者のかんがえにも興味があるが,むしろこうした周辺の部分に興味をひかれる. あくまで周辺であって,わずかにふれられているだけなのだが…

評価: ★★★★☆

関連リンク: 完全言語の探求@Amazon.co.jp

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Web とインターネット:ハイパーテキスト

ハイパーテキストというと,おもいうかぶひとのなまえはヴァネヴァー・ブッシュ,テッド・ネルソンなどだが,ウンベルト・エーコは 「完全言語の探求」 のなかでジョン・ウィルキンスとライプニッツをハイパーテキストとむすびつけている.

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2012-07-25

書評:生活, 生活

「老い」 は死ぬことではない. 歳をとれば死についてもかんがえてみる必要はあるだろうが,私が知りたいのは 「生きかた」 であって,「死にかた」 ではない. しかし,タイトルから受けた印象とはちがって,この本のおもなテーマは 「死にかた」 だった. とくにページをさいているのはローマの哲学者セネカの死にかただ. セネカの生き方についても書いているが…

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 達人の老い方@Amazon.co.jp

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書評:言語・コミュニケーションとネットワーキング, 言語・コミュニケーションとネットワーキング

この本より最近書かれたウンベルト・エーコの 「完全言語の探求」 と同様に 「アダムの言葉」,洪水,バベルの塔 からはじまり,チョムスキーにつづいていく普遍言語が中心のテーマになっている. だが,エーコの本とはちがってユートピア小説とその作者にひかりをあてている. ゴドウィンの 「月世界の人」 をはじめとする月や火星の話,ならってもいない外国語や不思議なことばを話すひとの話 (「外国語がかり」 や 「異言」),そのなかにも 「火星語」 を話すエレーヌ・スミスの話がある. この本を読んでもなお正体不明だが,これらの話題にひきつけられる. エスペラントについても言及している部分はあるが,それはこの本のテーマではない. エーコの本とあわせて読むとよいだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 言語の夢想者@Amazon.co.jp

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2012-07-26

書評:メディア・アート・イベント・エンターテイメント, メディア・アート・イベント・エンターテイメント:音楽 (一般)

同人音楽の中心イベントはコミケ (コミックマーケット) から派生した M3 という即売会だという. そういう同人音楽とともに,この本では初音ミクやニコニコ動画も話題としてとりあげられているが,それらと同人音楽との関係はよくわからない. どこか,同人音楽というものをつかみそこねている感がある. しかし,「同人」 をむすびつけているのはイベントやメディアだから,そこに注目するしかないのかもしれない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 同人音楽とその周辺@Amazon.co.jp

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2012-07-27

社会・経済

ちかごろ,ニュースでは 「暑い」,「暑い」 を連発している. きょうの…の最高気温は…度,…の最高気温は…度,… あすの…の最高気温は…度,…の最高気温は…度,… おまけに,何人ものひとにインタビューしている.

しかし,都市ごとの気温をいわれても,あまり情報がない. 熱中症への注意は有用だろうが,「暑い」,「暑い」 といってみても,不快感がますばかりだろう. こんなことを毎日,延々とくりかえして報道するよりは,もっと情報のあるニュースもあるのではないだろうか. 暑さに関するニュースはほどほどにしてほしい.

2012-07-28

仕事と起業, 社会・経済:産業・ビジネス, 書評:社会・経済

「社会起業家」 とかグラミン銀行のような投資家の話をきくようになってからひさしいが,この本はそういうビジネスの具体例を取材したものだ. 小規模の企業がおおくとりあげられているが,パナソニックの事業もふくまれている. 日本国内では安全が保証されないためにできないようなビジネスもあり,くびをかしげるような内容のものもある. こういうビジネスはかなりのリスクをとらなければできないのだろうし,それでいてハイリターンではない. しかし,ここにはこれからのビジネスのヒントがあるのかもしれない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 大転換@Amazon.co.jp

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生活:健康・医療・医薬, 書評:生活

「親を長生きさせる」 というが,その親というのは何歳くらいをかんがえているのだろう. それによって,やるべきことはずいぶんちがってくるのではないだろうか? 「コラム」 に登場するのが 30 〜 40 歳のひとであることからすると,親は 70 代くらいをかんがえているようでもあるが,よくわからない. そういうわけで,この本に書いてあることは具体的な 「親」 のイメージにむすびついていない.

電動歯ブラシをおくるとか,エスプレッソ・マシンをおくるとかいうことが書いてあるが,おくったものはほんとうにつかってもらえるのだろうか? この本を読んで安易に親孝行をこころみても,自己満足におわる可能性がたかいだろう.

評価: ★☆☆☆☆

関連リンク: 親を長生きさせる 31 のこと@Amazon.co.jp

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生活:健康・医療・医薬, 書評:生活

歳をとった親が自分だけでは管理できなくなった,あるいはもともと気にしていない健康に関する注意点をこどもがケアしようという趣旨だ. 2 〜 4 章は客観的な観察や計測にもとづいて親の生活を改善しようという提案だ. 5 章は著者の最近の本にもあるもっと 「おせっかい」 な内容だ. 友人をつくらせたり旧友にあわせたり,パソコンや電気製品をつかわせたり,などなど. この本では年齢など比較的具体的な設定をあたえているので,自分の親にあてはめていいかどうか,ある程度判断できるだろう. 親になにをすればよいか,ヒントをあたえてくれるかもしれない.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 親を元気に@Amazon.co.jp

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2012-07-29

書評:政治・法律・憲法, 政治・法律・憲法:民主主義, 書評:社会・経済, 社会・経済

主張したいことがあるなら気軽にいこう ! というデモのススメである. 市民が主張し参加するのが民主主義なのだから,日本社会でこういう傾向がひろまるのはよいことなのだろう. ただ,この本の最後にベトナム反戦運動などがとりあげられているところは,ちょっと気になる. 著者がサヨクということではないようなのだが…

評価: ★★★☆☆

関連リンク: デモいこ !@Amazon.co.jp

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書評:政治・法律・憲法, 政治・法律・憲法:民主主義, 書評:社会・経済, 社会・経済

市民がデモに参加して主張するのは,きっと日本の民主主義を発展させるよいことなのだとおもう. それに,デモにかぎらず,行事に参加して経験を積むことはよいことだ. だが,そこでみたこと,きいたことだけを信じてしまうのは危険だろう.

著者はフジテレビが韓流ドラマを他局よりおおく放送し,「反日的」 な報道をしているというので,それに反対する保守派のデモに参加したという. 著者はそういうフジテレビの 「偏向」 を信じているのだろうが,フジ・サンケイ・グループが日本のマスコミのなかでもっとも保守的傾向がつよいことはよく知られている. それを考えると,著者の意見はいささか奇妙におもえる.

この本の読者にも,この本だけでなくて,いろいろな本やほかのメディアをみて判断してもらいたいとおもう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: フジテレビデモに行ってみた!@Amazon.co.jp

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書評:社会・経済, 社会・経済:社会保険・高齢者対策・福祉サービス

この本のテーマはアミーユ,アミーユレジデンス,C アミーユという特定の高齢者住宅だ. そこではデンマークの高齢者福祉がモデルになっている. この本ではそういうデンマークのノーマライゼーションという理念や制度も解説されている. デンマークにならって,高齢になったら施設にはいるのでなく,自宅や高齢者用の住宅でくらせるようにすることが目標とされている. そのためにはなにをすればよいのか,この本はそのヒントをあたえてくれるだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 老後の住まい革命@Amazon.co.jp

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2012-07-31

書評:社会・経済, 社会・経済:貿易・TPP

TPP の内容を他の本よりよく紹介し,日本がおかれた政治・経済・歴史などの背景をよくとらえたうえで,なぜ TPP に参加することが日本の 「興国」 によいのかを論じている. TPP のなかで日本の立場をみとめさせていくのは容易でないことは著者も書いているが,そこに参加しないのは敗北主義であり,日本を衰退させることになるだろう.

著者の意見はひろく,ふかい知識にうらづけられている. とはいうものの,著者の議論はわかりやすさを重視していて,短絡的なところがあるのは否定できない. 350 ページある,うすくはない本だが,TPP があつかう問題の範囲にくらべると十分ではない. これだけで反対派を納得させるには十分でないだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: TPP興国論@Amazon.co.jp

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書評:メディア・アート・イベント・エンターテイメント, 書評:思想・哲学・宗教, 思想・哲学・宗教, メディア・アート・イベント・エンターテイメント:文学

旧約聖書の創世記は複数の作者によるテキストをはぎあわせたものだという. そのうちのひとりがヤハウィストとよばれているが,著者はたの作者を排してヤハウィストが書いた 「創世記」 をよみとく. アダムが禁断の木の実をたべるところから 「神と地と人との分裂と対立」 がはじまり,それがバベルの塔の物語につながっていくという. バベルの塔の解釈にはくるしいところもあるようにおもえるが,独自の創世記解釈として興味ぶかい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: バベルの謎@Amazon.co.jp

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生活:健康・医療・医薬, 書評:生活

高齢者の 「いきがい」 に関する本はすくなくないが,趣味的な内容のものがおおい. そのなかで,この本はボランティアや高齢者だけの会社など,社会に貢献する内容の具体例が多数とりあげられている. 社会に貢献できれば,それだけいきがいとしてつよいものになるだろう. そこまでできないひとのためには,講座などでまなぶ・おしえるという内容もある. なかには 90 歳で仕事をしている例もあげられているが,おおくは 70 代だ. もうすこし高齢のひとにできることはなにかということも知りたい.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: いきいきシニアライフ@Amazon.co.jp

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書評:社会・経済, 社会・経済:社会保険・高齢者対策・福祉サービス

デンマークをはじめとする北欧では,「寝たきり」 ということばがつうじなかったという. 日本では 「寝たきり」 になってしまうひとが北欧では自活することができる. 著者はなぜそれが可能なのかをさぐっていく. そこで登場するキーワードが 「ノーマリセーリング (英語のノーマリゼーション)」 だ. そこでは,老人福祉だけでなく,教育,医療,ホスピスなどもあつかわれている. 1990 年に出版された本だが,いまでも日本は追いついていない,だからまだここからえられるものがある.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「寝たきり老人」のいる国いない国@Amazon.co.jp

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2012-07 について

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