[ トップページ ]
科学・技術・自然:物理, 書評:科学・技術・自然

科学の世界を逸脱する並行宇宙論 ― こんな常識で理解できるものなのか ? ― 外岡 秀俊 著, 「もう一つの宇宙 ― 量子力学と相対論から出てきた並行宇宙の考え方」

並行宇宙論に関する古典といってもよい本だ. 科学者が科学の世界をこえて並行宇宙を語るのはめずらしいことではないが,そのなかでもこの本はおおきく科学の世界を逸脱している. おもしろいことはまちがいないが,このような内容の本をブルーバックスにくわえたことに疑問を感じざるをえない.

一般むけの本だから平易であるべきだろう. しかし,相対性理論や量子物理学という常識をはるかにこえた理論からえられる並行宇宙のイメージがこんなに常識的なものでありうるのかどうかには疑問を感じる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: もう一つの宇宙@ [bk1]もう一つの宇宙@Amazon.co.jp

注記: BK1書評Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

キーワード:

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.kanadas.com/mt/mt-tb.cgi/5518

コメントを投稿

Google でブログを検索:

メインページアーカイブページも見てください.
Creative Commons License
このブログはつぎのライセンスで保護されています. クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.
Powered by Movable Type