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書評:思想・哲学・宗教, 思想・哲学・宗教

ユニークだがよわい論理 ― 中沢 新一 著 「日本の大転換」

資本主義が一神教にむすびつけられるのは普通のことだが,原発つまり核分裂によるエネルギーを核融合によるそれ,つまり太陽と同列において,一神教にむすびつけていくところは 「宗教学者」 ならではだろう. 原発にかわる第 8 次 (エネルギー) 革命が同時に一神教的な経済つまり資本主義をのりこえることにもつながるという. ひとつのかんがえかたとして理解することはできるが,妥当性があるかどうかはうたがわしい. この本は新書としてもうすいが,それは雑誌の連載を本にしたからというだけでなくて,きちんとした論理をあたえられない,よわさをあらわしているともいえるのではないだろうか.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 日本の大転換@ [bk1]日本の大転換@Amazon.co.jp

注記: BK1書評Amazon.co.jp書評 に投稿しています.

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