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政治・法律・憲法:政治家

あらさがしによる大臣辞任劇はもう,やめるべきだ

鉢呂経産大臣が福島原発周辺視察にからむ発言の責任をとって辞任した. 大臣になったら発言にもっと注意してもらいたいものだが,この程度の発言で,発言を撤回して陳謝しているにもかかわらず辞任を余儀なくされるというバカげたことは,もうやめにしてもらいたい.

Hachiro.jpg 自民党政権時代でも現在でも,発言の責任をとってやめる大臣はあとをたたない. また,菅政権時代に献金問題の責任をとってやめた前原外相のように,不可抗力にちかいことでやめていく大臣もすくなくない. こういう辞任劇がつづくのは,もちろん大臣個人に問題がないとはいわないが,人間 (日本人) にはふせぐのがむずかしい部分があるとかんがえるべきではないだろうか? 政治家は普通の人間であり,聖人君子であることをもとめるべきではないだろう.

こうした辞任によって行政の継続性に水がさされる. 外相などはとくに,外国からの信頼をそこなう危険もある. こうしたつまらない理由による辞任によって,政治への信頼は回復するどころか,かえってうしなわれるとかんがえるべきだろう.

鉢呂大臣のばあいは即刻みずから辞任をもうしでたということだが,ひきのばしても結局辞任においこまれるのなら,はやくやめたほうがよいという判断があったのだろう. 現状では,はやく辞任したほうが政権へも大臣本人にも,きずがすくない.

きのうの NHK のニュースでは,1 回のニュースのなかですくなくとも 4 回,鉢呂大臣の辞任を報道し,そのなかで大臣がなにを話したのかをくりかえしていた. しかも,記者への話の内容というのが事実であるのかどうかについては疑問もある. それを何度もくりかえして視聴者にすりこむ報道には疑問を感じざるをえない.

菅内閣のときには松本復興大臣が放言でやめたが,これはかなり特殊な例だった. 宮城県知事との会談をテレビでうつされているなかで横柄な態度で接していた. ここまで明白な失言になると辞任はやむをえないとかんがえられるが,今回はあらさがしによる辞任といわざるをえない. もう,こういう,悪意をもった報道やそれにもとづく辞任劇はやめにしてもらいたいものだ.

2011-11-21 追記:
Voice 2011 年 12 月号には 上杉 隆 の 「鉢呂氏 「失言」 は虚報だった」 という記事がある. ここでは問題となった鉢呂氏の発言はなかったと断じている. ほんとうになかったのか,この記事をみてもわからないが,ひとつの可能性としてはあるだろう.

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