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震災復興のための市民ファンド・市民ファイナンスのちから

東日本大震災ではおおくの人命や住宅とともに農業,漁業,工業,商業などの施設もうしなわれた. そのおおくはいまも再建されずにいる. 国や県,金融機関などはまだそのおおくをたすけられずにいる. 被災地の金融機関はそれじたいもおおきな被害をだしているから,融資できる金額にも制約がある. そういうなかで,最近注目されいるもののひとつが市民ファンド,あるいは市民ファイナンスだ. ミュージック・セキュリティーズという会社と,それが運営するセキュリテ被災地応援ファンドがあちこちから注目されている.

ミュージック・セキュリティーズはもともとほかに支援者をみつけられない音楽家に資金を提供するために設立された. しかし,その後,音楽だけでなく,さまざまな個人商店などに投資してきた. そして,東日本大震災以降はこの震災で被災し,再建がむずかしくなった個人商店などに出資してきた. いまも 10 店くらいの中小企業,商店に出資するための資金を,ひとくち 5000 円で市民からあつめている.

この震災でうしなわれた企業・店舗の数は数 1000,数万だろう. ミュージック・セキュリティーズがあつかっているのはそのうちのほんの一部だ. 焼け石に水ともいえる. 市民ファイナンスはさまざまな方面,さまざまなマスコミから注目されている. ここ数日でも,NHK,朝日新聞,日経新聞,日経ビジネス,テレビ朝日,フジテレビ,そのほかにも多数のマスコミがとりあげている. しかし,ミュージック・セキュリティーズにできることはかぎられている. このさきうまくいったとしても,数 100 社をあつかうのがいいところだろう. 被災地の産業を復興させるには,もっとちからが必要だ.

しかし,いまのところ,東日本大震災と市民ファンドとをむすびつける議論はおおいが,実際にそれをてがけているところはミュージック・セキュリティーズ以外にはほとんどない. 「市民ファンド」 というキーワードをつかっていても,ミュージック・セキュリティーズのように投資するのではなくて寄付をあつめているところもある. しかし,寄付と投資とではその意味も,だせる金額もおおきくちがう.

そのミュージック・セキュリティーズにも,まだそれほどおおくの資金があつまっているとはいえない. ほかにこのような組織ができても,現状ではそれほどの資金をあつめることはできないだろう. しかし,ミュージック・セキュリティーズが選択した方法が唯一ではないはずだ. ためしてみるべき方法はもっとほかにもあるだろう. すでに震災後 4 ヶ月以上経過して,震災前の知識やちからをいかすためには,いそぐ必要がある. しかし,まだいまなら,復興のためのさまざまな方法をたちあげることができるだろう. 私もミュージック・セキュリティーズを介して被災地に投資しつつ,ほかの方法もかんがえていくことにしたい.

2011-7-28 追記: このファンドについて,すこし誤解していた. 5000 円の投資をするには 5000 の寄付をすることが義務だという. これでは,寄付にくらべてあまりおおきな金額を投資することができない. 出資しようとおもっていたが,かんがえをかえざるをえない.

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