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2009-04 アーカイブ

2009-04-04

地理・地域:中国, 歴史:共産主義・社会主義, 政治・法律・憲法, 書評:政治・法律・憲法, 書評:歴史, 書評:社会・経済, 社会・経済

朱鎔基は中国に市場経済を根づかせ 「資本主義を不言実行」 した,もっとも注目するべき指導者である. にもかかわらず,日本ではあまり有名だとはいえないのは,著者によれば日本のマスコミが 「痴呆状態」 だったからだという. それでも 1998-2000 年ころには日本でも朱鎔基をとりあげた本が何冊か出版されていた. しかし,私自身,最近まで朱鎔基に注目していなかったので,これらの本も目にとまっていなかった.

江沢民が中国のナンバーワンだったことは,もちろんよく知られている. 江沢民がみいだされたのは天安門事件がおこったとき上海ではおおきな混乱をおこさずにすんだためだというが,それも朱鎔基がいたからだという. 市場経済化にあたっても地域ごとに具体的な指示をだし正確な数値の報告をもとめたという. また,自分がだした指示にあやまりがあればすみやかにそれをみとめて補足したという.

私はまだ朱鎔基に関する本をこれ 1 冊しか読んでいないので,これが彼を知るのに最適かどうかはわからない. しかし,この本を読めば朱鎔基がどういう人でありどういう経済政策を実行したのかをいろいろな角度から知ることができる.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 「朱鎔基」@ [bk1]「朱鎔基」@Amazon.co.jp

つづく…

歴史:共産主義・社会主義, 歴史:戦争, 書評:歴史

最近没した加藤周一を (サヨク中心に ?) たかく評価するひとがおおいので,あらためてその著書を読んでみようとおもった. 20 世紀は最後の何年かをのぞけば社会主義と資本主義との対立の時代だった. だから,「20 世紀」 をタイトルにかかげる本書が社会主義を最大のテーマとしているのは当然のことだろう. アメリカ中心の新自由主義がくずれたいま,もう一度,社会(民主)主義をみなおす必要があり,この本もそれにやくだつかもしれない.

しかし,この本で議論されているのは理念であって,現実の経済や社会をよくみていない. 著者が太平洋戦争に反対してきたのは 「実際の情報に通じていたからではなく,[中略] 価値判断であって,これは事実判断ではなかった」 という. 事実を把握できない状態では事実にもとづかない価値判断をせざるをえなかったということであって,やむをえないことだったのであろう. しかし,著者は現代のできごとについても,知ることができるはずの事実をみないまま価値判断をしているようにみえる. とくに,20 世紀は経済の時代でもあり情報化の時代でもあったのに,それらにほとんどふれないままになっているので,「私にとっての 20 世紀」 ではあっても,「みんなにとっての 20 世紀」 にはなりえないだろう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 私にとっての20世紀@ [bk1]私にとっての20世紀@Amazon.co.jp

つづく…

2009-04-05

書評, 観光・旅行・出張:海外旅行・出張, 社会・経済:社会保険・高齢者対策・福祉サービス

親をつれて旅行するときの参考にできないかとおもって読んだが,うらぎられた. シニア向けを意図しているようだが,内容のほとんどは一般的な海外旅行に関する注意点である. おおめの予算をもっているひとであれば,年配者にかぎらず,おなじようなこころえが必要だろう. シニアに特有のニーズに関しては,バリアフリー旅行に関する情報のインデクス (Web のアドレスなど) くらいだろう. しかし,旅なれないひとにはやくだつだろう情報がつまっている.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: シニアに優しい旅のコツ@ [bk1]シニアに優しい旅のコツ@Amazon.co.jp

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書評:メディア・アート・イベント・エンターテイメント, メディア・アート・イベント・エンターテイメント:文学, 書評:歴史, 歴史

加藤周一には 「私にとっての20世紀」 という著書もあり社会主義や戦争を中心に議論されているが,「20世紀の自画像」 では戦争はとりあげられているが社会主義はおおきなテーマにはならず,かわりに文学中心の 「戦後思想」 がとりあげられている. プロローグでは科学技術もとりあげられているが,本文ではテーマとなっていない.

本文第 1 部は成田龍一によるインタビュー,第 2 部は成田による解説となっているが,いずれもいくつもの話題のあいだで焦点をうつしながら論じているため,あまり迫力が感じられない. 著者は加藤ひとりということになっているが,議論のながれをつくっているのは成田である. 加藤自身の著書を読むほうがよいとおもえる.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 20世紀の自画像@ [bk1]20世紀の自画像@Amazon.co.jp

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観光・旅行・出張:国内旅行・出張

家族で鬼怒川近辺を 2 泊 3 日で旅行してきました. 行ったおもな場所は巨大迷路パラディアム,東照宮,東武ワールドスクエア,龍王峡,花いちもんめです.

  1. 2 時間かかった巨大迷路パラディアム
  2. 東武ワールドスクエアのなつかしい建物
  3. 変化に富んだ岩石がある龍王峡
  4. 廃墟と化した温泉旅館

もともとは日光江戸村,ウェスタン村などにいこうとおもっていましたが,江戸村は入場料がたかいわりにおもしろくなさそうということでやめて,ウェスタン村はそもそも 2 年くらいまえに廃業しているということを事前に把握していました. ここでは迷路について書きます.

つづく…

観光・旅行・出張:国内旅行・出張

2 泊 3 日の日光・鬼怒川観光の 2 日めに,東照宮とともに東武ワールドスクエアにいってきました. ここには日本や世界のさまざまな建物の 1/25 の模型が展示されています. けっこう,実物をみた建物もありましたが,こどもとともに見て,たのしむことができました.

つづく…

観光・旅行・出張:国内旅行・出張

鬼怒川近辺の旅行の 2 日めには龍王峡を散策してきました. こどもにはあまり興味がなかったようですが,変化に富んだ火山性の岩石が川の両岸にあり,私自身はたのしめました.

つづく…

2009-04-06

観光・旅行・出張:国内旅行・出張

鬼怒川温泉の旅館はバブル崩壊から 2005 年ころまで,もっともきびしい経営状況にあったようです. そういうなかで放棄されたり,営業してはいるものの建物の補修ができずにいるものもあるようで,ところによってはゴーストタウンのようになっています. しかし,これは一部の地域のことであり,おおくのホテルや旅館はいろいろなくふうをしながら,危機をのりきっています.

つづく…

2009-04-07

メディア・アート・イベント・エンターテイメント:建築・都市計画

私がこどものころ住んでいた家では,玄関をとおらないとトイレにも 2 階にもいけなかった. そのため,来客のときは家のなかを移動しづらかった. そのおもいでが現在,住んでいる家を 20 年ほどまえにデザインするときに,玄関のデザインをあやまらせてしまったとおもう.

つづく…

2009-04-08

書評:Web とインターネット, Web とインターネット:クラウドコンピューティング

非専門家の目でクラウド・コンピューティングをみている. ソフトウェアのハードウェアからの分離 (アンバンドリング) やブロードバンド・ネットワークの普及によってパソコン上にソフトウェアがなくてもよくなってきたことからはじめて,iPhone などの話題もはさみながら,ゆっくりとクラウド・コンピューティングにちかづいていく.

しかし,クラウド・コンピューティングの特徴やユーティリティ・コンピューティングとの比較なども,ちゃんと書いてある. しかも,ユーティリティ・コンピューティングということばを 1961 年に提唱したのがジョン・マッカーシーだということまで書いてある. 専門家でないので不正確な記述もあるが,コンピュータ屋がわすれがちなことまで書いてあって,おもしろい.

評価: ★★★★☆

関連リンク: クラウド・コンピューティング@ [bk1]クラウド・コンピューティング@Amazon.co.jp

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2009-04-09

書評:Web とインターネット, Web とインターネット:クラウドコンピューティング

クラウド・コンピューティングをちゃんと定義し,グリッド・コンピューティングやユーティリティ・コンピューティングなどの類義語とのちがいを明確化するなどして,クラウド・コンピューティングというものがクリアにわかるようにしている. そして,グーグル,アマゾン,ヤフー,マイクロソフト,IBM などの企業がどういう戦略をもってそれにのぞんでいるかを分析している. しかしながら,内容は常識的であり,それ以上に注目するべき内容がふくまれているわけでないのも事実である.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: クラウドの衝撃@ [bk1]クラウドの衝撃@Amazon.co.jp

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書評:Web とインターネット, Web とインターネット:Web 検索とその応用

さまざまな情報を実世界や WWW からみつける (みつけられるようにする) ことに関する本である. カラー写真を駆使して論じる個々の話題はおもしろい.しかし,それらの関係はアンビエントである. 「アンビエント・ファインダビリティ」 ということばの意味もよくわからないままである. もうすこしはっきりしたものがほしい.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: アンビエント・ファインダビリティ@ [bk1]アンビエント・ファインダビリティ@Amazon.co.jp

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生活:食品・料理と嗜好

酒類のなかでもワインが趣味にあっているのですが,安価でそれなりにたのしめるワインがあるので,それほどカネをかける気はありません. しかし,そうはいっても,はずれることはあります. カリフォルニア・ワインははずれることがおおいとおもえます. それにくらべると,フランスのワインははずれないようにおもいます.

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2009-04-10

Web とインターネット, 数学・計算・情報学・プログラミング, 言語・コミュニケーションとネットワーキング

XML データをあつかうとき,それを自動生成するしくみがよくつかわれる. そもそも XML の構文じたいが,人間が読むのに適しているとはとうていおもえない. 自動生成によって生産性が向上するのはよいが,つねに自動生成にたよる,自動生成しかできないようでは,人間はバカになってしまうのではないだろうか?

つづく…

数学・計算・情報学・プログラミング:仮想化・仮想空間

コンピュータの世界では 1960 年代以来,「仮想化」 が重要な概念になっているが,最近ふたたび 「仮想化」 に注目があつまっている. 1960 年代にはコンピュータにできることはかぎられていたから,「仮想化」 の意味もあきらかだった. しかし,現在では情報通信の世界ははるかにひろがっていて,「仮想化」 ということばもさまざまな意味をもつことができる. そこで,ここではその意味をしぼって,「仮想化」 が 「局所化 (localization)」 という意味をもつという仮説をおいて,かんがえてみたい.

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政治・法律・憲法:小泉純一郎内閣, 書評:政治・法律・憲法, 政治・法律・憲法:構造改革と民営化

「パトスの首相」,「強い首相」 という観点から小泉元首相の政治手法を分析し,内政,外交をそれぞれ分析している. そのうえで日本の政治のながれを 「利益の政治」 と 「アイディアの政治」 の対立という視座からとらえて,小泉が 「アイディアの政治」 を復活させ,日本の政治をおおきくかえたとしている. しかし,「アイディアの政治」 の意味が十分説明されていないので中途半端になっている.

「あとがき」 で著者は過小評価していた小泉首相を 2005 年の総選挙以降,注目するようになったということを書いている. この選挙の結果として郵政民営化が実現したのは事実だが,それ以外ではむしろ徐々にちからをぬいていっていたように私は感じていたので,違和感があった.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 小泉政権@ [bk1]小泉政権@Amazon.co.jp

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2009-04-11

数学・計算・情報学・プログラミング:仮想化・仮想空間

情報通信の局所化としての 「仮想化」」 という項目では,サーバやネットワークの仮想化がもつ 「局所化」 という面に注目した. 関連する Web ページをみつけるために,Google で 「仮想化 局所化」 をキーワードとして検索してみると,図のような結果がえられた. ここにしめした上位 10 件のうち 4 件が日立グループ関連のものだということが,ちょっとおもしろかった.

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数学・計算・情報学・プログラミング:仮想化・仮想空間

ひとは,ひろい範囲の全体に一度に注意をはらうのがにがてである. かぎられた範囲に注意を集中することによって,能力を発揮することができる. したがって,「局所化」 によって範囲を限定すると,能力を発揮しやすくなる. 「情報通信の局所化としての 「仮想化」」 という項目において,最近,話題になっているサーバやネットワークの仮想化を 「局所化」 とむすびつけたが,この文脈でいえば,仮想化することによって人間の能力をよりよくいかすことができるということができるということになる.

つづく…

知的生産とリテラシー:印刷・フォントとレイアウト

XML 自動生成で人間はバカになる ?!」 という項目でも書いたのだが,XML テキストは人間にとってよみやすいものではない. しかし,それもくふうしだいで,かなりましになるとおもえる. つまり,XML タグ専用フォントをつかえばよいとおもう.

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2009-04-12

生活:園芸, 失敗

光をもとめる (?) エンドウの苗」 にも書いたように,ツルありのエンドウをそだててきた. 最近それに花がさいて,実ができつつあるところだ. ところが,支柱はたてているのだがそれにツルがからみつかない. そのため,最近になって茎がおれるようになってきた. どうやらもうすこしくふうが必要だったようだ.

つづく…

生活:園芸

過酷な (?) 環境でがんばるコリアンダー」 には,寒中にくねくねと茎をまげながら花をさかせるコリアンダーについて書いた. しかし,あたたかくなってからは,おなじコリアンダーがまっすぐに茎をのばし,花をさかせている.

つづく…

生活:園芸

プランターでそだてている野菜のなかに,こぶりの大根が何種類かある. 二十日大根も 2 種類くらいあり,ほかに 30 日大根とか辛味大根とかいうものもある. 大根をいろいろためしている理由のひとつは,最近ちかくの店で売っている大根に辛味がすくないが,私自身は辛味のあるものがたべたいということがある.

つづく…

2009-04-13

数学・計算・情報学・プログラミング:人工知能・複雑系と人工生命, 書評:思想・哲学・宗教, 書評:数学・計算・情報学・プログラミング

さまざまな分野の論客による環境知能の本ということで期待したのだが,はずれてしまったようだ. 第 1 部はシンポジウムの記録であり,おもしろい研究の紹介であるはずだが,テレビなどにくらべるとおもしろさがなかなかつたわらないようだ. それ以降はかなり哲学に傾斜しているが,それほどあたらしさを感じなかった. わすりやすくするために小説のようなスタイルなど,ストーリー性をあたえた部分もあるが,成功していないようで残念だ.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 環境知能のすすめ@ [bk1]環境知能のすすめ@Amazon.co.jp

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書評:政治・法律・憲法, 政治・法律・憲法:裁判員制度

裁判員制度に関する本はおおいが,大半は法律の専門家が書いている. この本は理科系的な目からみた貴重なものである. 裁判員制度は市民の常識を裁判にとりいれる目的で導入されるのに,法律家の常識でしきられようとしていることへの疑問,グラフやマルチメディアに関する十分な知識がないままにそれらがとりいれられようとしていることの危険などは,他の本にはほとんど書かれていない貴重な指摘である.

また,法律家をはじめとするさまざまなひとにインタビューするなかで,「公判前整理手続き」 と 「被害者参加制度」 の問題点があきらかにされる. さらに,中坊氏が陪審制を主張したのにそれが裁判官や検察官の利益に反するために現在の制度になったという. いずれにしても,もはやとめられない裁判員制度に関する建設的な内容である.

評価: ★★★★☆

関連リンク: ニッポンの岐路裁判員制度@ [bk1]ニッポンの岐路裁判員制度@Amazon.co.jp

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2009-04-16

地理・地域:中国, 書評:政治・法律・憲法, 政治・法律・憲法:政治家, 書評:歴史, 歴史

現代中国においてもっとも注目するべき指導者である朱鎔基が首相になるまでをえがいている. 日本で出版された朱鎔基に関する本はほとんどが 1998~2000 年に出版されているが,この本は 1998 年であり,重要な部分が欠けていることが惜しまれる. 比較的淡々と書かれていて迫力はないが,朱鎔基と他の中国指導者とくに鄧小平との関係,日本の政治家との類似点などが比較的くわしくえがかれている.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 朱鎔基の中国改革@ [bk1]朱鎔基の中国改革@Amazon.co.jp

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書評:Web とインターネット, Web とインターネット, 文化・教育と学習:クールジャパン・ガラパゴス・オタク・カワイイ・アキバ

著者は 「学校裏サイト」 に関する報道が偏見にみちていることをするどく批判する. いじめや危険が強調され,そのプラスの面をみていないという. そして,「学校裏サイト」 の実態をただしくしめすためにいろいろな統計が引用されている. しかし,それらの統計は著者の議論をうらづけるにはよわい. また,ケータイを 「教育の妨げ」 とする議論を 「「教える側」 の能力や方法論の欠如」 と批判している. しかし,ここでも感覚的な批判にとどまっている. もっと迫力のある数値にうらづけられた説得力のある議論をしないかぎり,現状をかえることはできないだろう.

評価: ★★★☆☆

関連リンク: ネットいじめ@ [bk1]ネットいじめ@Amazon.co.jp

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書評:セキュリティ・安全・安心と秘密・プライバシー保護, セキュリティ・安全・安心と秘密・プライバシー保護

ニューヨークより日本全体のほうが殺人事件はすくない. また 1980 年代にくらべると殺害されるこどもの数も半分以下にへっている. それにもかかわらず,ひとびとの安全への不安はかきたてられている. 少年犯罪への刑罰は強化され,精神障害者にも刑罰を課すようになり,「被害者」 によって特定された 「痴漢」 がほとんど証拠もなしに有罪になっている. そこには,社会の関心が犯罪者から被害者にうつったことも反映されているという. 殺人事件においては被害者遺族のために加害者を死刑にするべきだという論理が台頭しているという.

国民の意志が権力を暴力にむかわせているという点においては,日中戦争から太平洋戦争にむかった歴史をおもいおこさせる.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 暴走するセキュリティ@ [bk1]暴走するセキュリティ@Amazon.co.jp

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政治・法律・憲法

防衛医科大学校教授の名倉正博被告 (63) が 3 年前に女子高校生のからだをさわったとして強制わいせつの罪にとわれた事件で,1 審,2 審は有罪だったが 4 月 14 日,最高裁において無罪判決がだされた (痴漢裁判 最高裁で逆転無罪). 無罪になったのは画期的だが,どうも判決の内容には疑問がのこる.

つづく…

2009-04-17

Web とインターネット, 数学・計算・情報学・プログラミング:検索・抽出・組織化

たまたまみた Technorati のページで 「京大開発の 「年表型検索エンジン」、小中学生向けサイトで公開」 という記事をみつけてドキッとした. 「年表検索」 は 「時間軸による検索」 などとともに 「われわれのもの」 だとおもってきたのに,「時間軸」 につづいて,とられてしまったからだ.

つづく…

2009-04-18

政治・法律・憲法:外交・国際関係, 書評:政治・法律・憲法

コスタリカは 1948 年に軍隊をなくして 「丸腰」 になった. その歴史・国民性などを分析し,軍隊がなくてもやっていけるのか,ほんとうに軍隊がないのかを検証している.

コスタリカが軍隊なしにやっていけるのは国の規模や米国との関係がうまくいっているからだろう. 米国との関係についてはこの本でも分析しているが,十分とはいえないようにおもえる. また,なぜコスタリカが周辺国とちがうみちをあゆむことができたのかも十分にあきらかにされているとはいえない.

あとがきで非武装化に関して,国の規模・歴史もまったくちがい米国からの物理的距離もまったくちがう日本について 「現状としては日本のほうがはるかに有利な状況にいるはずだ」 と書いているが,これはまったく説得力がない.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 丸腰国家@ [bk1]丸腰国家@Amazon.co.jp

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政治・法律・憲法:小泉純一郎内閣, 書評:政治・法律・憲法, 政治・法律・憲法

自民党も社会党・社民党もソ連型社会主義が崩壊した 1980 年代にやくわりをおえた,かわらなければならないと主張する. ところが,著者は自民党をかえようとした小泉・竹中の政治をするどく批判する. 彼らは 「日本というシステム」 を破壊し,地域コミュニティを崩壊させたという.

社会主義の崩壊に言及し,「新自由主義」 とアメリカ発の 「グローバリゼーション」 を批判してはいるが,著者の視点はほとんど日本のなかにとどまっている. 地域コミュニティや日本の農業など,国内にもっと目をむけるべきであることはたしかだろう. しかし,「新自由主義」 が失敗したからといって 「グローバリゼーション」 もどこかにきえてしまうわけではないだろう. 中国やインドが台頭し,BRICS など,それにつづく国々もあることをわすれた経済政策をたてても,日本をたてなおすことはできないだろう. 視野のせまい,あぶない議論だとおもう.

評価: ★★☆☆☆

関連リンク: 劇場政治の誤算@ [bk1]劇場政治の誤算@Amazon.co.jp

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生活:園芸

3 月なかばから,ハラペーニョ,ナス,ミニトマトをそだてている. セルトレイにたねをまき,室内においた. いずれも発芽適温として 25℃ くらいの温度を必要とするため,屋外では発芽しにくいからである. 室内でもなかなか発芽しないものもあったが,4 月にはいって,だいたいそろった. 1 週間くらいまえにうえかえた. トマトがもっとも優勢なようである.

つづく…

生活:園芸

けさ,プランターのちかくをモンシロチョウが飛んでいたので,いやな予感がした. よくみてみると,案の定,あちらこちらに卵がついているが,キャベツの葉に一番おおくついているようだ. これは卵のうちにとりのぞくのがよいにきまっている.

つづく…

2009-04-19

生活:園芸

光をもとめる (?) エンドウの苗」 や 「ツルの処理に失敗したエンドウ」 などの項目に書いてきたエンドウがようやく収穫期をむかえた. かなりひどい虫害にあっているので,あまりながい期間は収穫できそうにないが,とりあえず 2 週間くらいは収穫できそうだ.

つづく…

2009-04-20

Web とインターネット:Movable Type, Web とインターネット:ブログ

現在の対策をとるまで,コメント・スパムにはさんざんなやまされてきました. しかし,トラックバック・スパムに関しては,ほとんど問題ありませんでした. ところが,最近になって急にトラックバック・スパムがおしよせてきました. 最近,Movable Type の機能をつかった検索も,タグのアクセスも, "503 Service Temporarily Unavailable" というエラー・メッセージがでて拒否されることが非常におおいのですが,これもトラックバック・スパムのためである可能性がたかいということです. スパムの大半はスパムと判定されるのでその点ではおおきな問題はないのですが,処理のために計算時間がかかるのが問題です.

つづく…

2009-04-21

書評:インタフェース・デザイン・アメニティ, インターフェース・デザイン・アメニティ, 未整理, 書評:科学・技術・自然, 科学・技術・自然

著者は工学が科学ととはちがってアートにちかいものであることを強調する. コンピュータが発達するのにつれて科学的な思考 (論理) が重視され,技術屋が重視してきた視覚的・非言語的な思考 (直観) が軽視されるようになったという. 本書ではこうした技術屋がつかってきた図面・絵・模型などの例を多数あげて解説している. また,「科学」 やコンピュータにたよりすぎたために失敗した例 (橋の崩落など) を分析している.

著者は科学と工学とを対比させているが,数学や物理においても直観や全体的な把握は重要だ. 論理的な思考だけでは全体を把握するのは困難だ. しかし,技術屋のほうが視覚的・非言語的なものをより必要としてきたこともたしかだろう. コンピュータ技術が発展した現在でも,概念図的なものや非言語的なものはコンピュータにとっては苦手であり,おきざりにされやすい. しかし,コンピュータが苦手としているということは従来と同様に人手でやる必要があるということであり,この本に書かれている過去の知識が現在でもいかせるということだろう. 本書はそれをみなおすときに,やくにたつにちがいない.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 技術屋の心眼@ [bk1]技術屋の心眼@Amazon.co.jp

つづく…

2009-04-22

インターフェース・デザイン・アメニティ, 文化・教育と学習:教養・文化, 数学・計算・情報学・プログラミング

出版社,とくに,しにせの出版社はおおかれすくなかれ,教養主義にささえられてきたといってよいだろう. だから,最近の教養主義の後退は,あらたなながれに身をまかせた会社をのぞいては,こうした出版社にとってきびしいものだったにちがいない. 金融資本主義が後退した今後の世界において教養主義はどうなっていくのだろうか. この点で 2 つの対立する意見があるようだ.

つづく…

2009-04-23

社会・経済:産業・ビジネス, 書評:社会・経済

シリコンバレーのベンチャー・キャピタリストである著者は,ベンチャーを殺すアメリカ型資本主義をさまざまな点で批判し,あたらしい資本主義をつくるべきだと書いている. サブプライム問題が発生してからはアメリカ型資本主義を批判する声はたかまったが,それ以前に書かれた本書は著者の目のたしかさを示しているといえるだろう.

しかし,それではこれからはどんな技術や産業がさかえるのか? 著者はそれを自身が提言している PUC (パーベイシブ・ユビキタス・コンピューティング) という概念にもとめ,それをささえるものとして IFX 理論 (インデックス・ファブリック理論) をあげている. しかし,それらは現在でもあまり知られていないままであり,今後ひろがるようにもおもえない. むしろ,本書ではまったくふれていない 「知識」 や 「知能」 の問題 (Web 3.0) がキーになるのではないだろうか?

著者は現在の情報機器のあいだでデータ構造がことなり互換性がないことを問題点としてあげている. しかし,とくに銀行の合併などで問題になる大規模なシステムの 「非互換性」 をもたらしているのは概念や文化のちがいである. こういう人間的な問題をかんがえなければ,将来有望な技術や産業をいいあてることはできないのではないだろうか?

評価: ★★★☆☆

関連リンク: 21世紀の国富論@ [bk1]21世紀の国富論@Amazon.co.jp

つづく…

書評:知的生産とリテラシー, 知的生産とリテラシー:読書法

内山 悟志 著 「名前だけの IT コンサルなんていらない」 という本には,「脳を活性化させる 「多読」 のススメ」 という,かこみがある (p. 82). そこには,つぎのようなことが書かれている. 本の著者は 「どんなに知識や経験を注ぎ込んでも,12 万文字 [1 冊分] が埋められない場合があります. そんなときは,一般的に著者は 「水増し」 をします. つまり,書籍のテーマとはある程度関連するが本題ではなく,参考程度の情報を付け加えるのです. 水増し部分を見極めることができたら,その部分を読み飛ばせるため,多読も容易になってきます.」 いわれてみればそのとおりだが,かんがえたことがなかったし,こういう話を読んだこともなかった. これは達見だといってよいだろう.

つづく…

書評:知的生産とリテラシー, 知的生産とリテラシー

IT コンサルタントをめざす SE のための本である. 著者はコンサルタントではなくアナリストだという. IT コンサルタントにもとめられる能力の大半は特殊なものではなく,他の職種のひとも必要としているものであり,本書の内容もコミュニケーション,プレゼンテーション,ドキュメンテーション,プロジェクトのすすめかたや管理,調査,問題解決などのポイントをおさえていて,おおくのひとにやくだつものとなっている. 本文もやくだつのはもちろんだが,章ごとにある囲みの内容も著者の経験や裏話など,興味ぶかい内容にみちている.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 名前だけのITコンサルなんていらない@ [bk1]名前だけのITコンサルなんていらない@Amazon.co.jp

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2009-04-25

メディア・アート・イベント・エンターテイメント:建築・都市計画

最近,白山に出張する機会がおおい. この付近には本郷キャンパスをはじめとして東大の施設が集中している. 最近は本郷キャンパスにもめったにいくことがなく,安藤忠雄らが設計した 「情報学環・福武ホール」 もまだみていない. そこで,機会があれば東大の建物や博物館などをみてみたいとおもっていたが,ようやく時間がとれて,本郷キャンパスをあるきまわることができた. 福武ホールもそうだが,すきまをうめるようにつぎつぎとあたらしい建物がつくられている. 本郷三丁目交差点のちかくには産学連携プラザやアントレプレナー・プラザといった建物がつくられている. また,理由はよくわからないが医学部 3 号館にはゴツい補強工事がされている.

つづく…

2009-04-26

生活:園芸

3 月にパープル・インゲンのタネを 9 個まいたが,数週間してやっと 4 個だけ発芽した. あとの 5 個はどうなってしまったのか?とおもっていた. 数週間まえにもべつのインゲンのタネをまいたがこれはまったく発芽しなかった. よくみてみると,芽がなにものかに食われていたのだった.

つづく…

生活:園芸

エンドウの花はほぼおわり,いまがたぶん収穫量がもっともおおい.

つづく…

生活:園芸

これまで,トマト,ナス,ハラペーニョをまぜたプランターを窓の内側でそだててきた. 発芽時期はほぼおなじなのだが,そのうちのトマトが一番生育がはやくて他の苗をじゃましているので,まだ定植の時期としてははやいようだが,屋外のプランターにうえかえた. すでに根がかなり張っていたので切れてしまって,いまのところ,あまり元気がない.

つづく…

生活:園芸

3 月にすこし時期をずらして 2 種類のホウレンソウのタネをまいた. しかし,結局きょう 4 つのプランターから同時に収穫することになってしまった. ほしいときに必要な量だけとれるように栽培するというのはむずかしい.

2 種類のホウレンソウとは,「大葉」 と 「アジアンロード」 である. 葉のかたちはよく似ているし,味の差も私にはよくわからない. しかし,2 つくらいのちがいが私にもわかってきた.

つづく…

生活:園芸

まねかれざる客,モンシロチョウふたたび」 に書いたように,しばしばモンシロチョウがとんでくる季節になった. みつけた卵はすぐにとりのぞくようにしたところ,これまでのところ発生はかぎられている.

つづく…

生活:園芸, 書評:社会・経済, 社会・経済:農林水産業

プランターで農業のまねごとをしているが,平日はほとんどめんどうをみることはできないし,知識もかぎられている. この雑誌をみるとプロにはとてもかなわないということがよくわかる. この雑誌をみることによって,また農業のまねごとをすることによって,ほんとうの農業がどういうものであるかをかいまみることができるだろう. そうやって眼力をやしなって農業人をみれば,ホンモノかニセモノかもただしくみぬけるようになるだろう.

評価: ★★★★☆

関連リンク: 現代農業 09/5@ [bk1]現代農業 09/5@Amazon.co.jp

つづく…

書評:知的生産とリテラシー, 知的生産とリテラシー

この本には IT アーキテクトやコンサルタントに必要な知識,スキルなどが系統的に整理され,説明されている. それはたしかに有用な知識だろう. しかし,あまりにも建前的でありすぎる. 著者は以前 IT アーキテクトやコンサルタントを経験したということだが,現在はそこからはずれているために,なまなましい記述ができなくなっているのではないだろうか. この内容なら,専門家でなくても書けるのではないかとおもえる.

評価: ★★★☆☆

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書評, 未整理, 書評:知的生産とリテラシー, 知的生産とリテラシー

この本のはじめにコンサルタントの仕事や業界を分類している. この本はそれらをすべてあつかっているわけではなく,著者がおもにたずさわってきた炎上する IT プロジェクトの火消し役を中心として書かれている. こういう仕事においては,「2 ちゃんねる」 などに変なスレッドがたっていないかチェックするというような,「なるほど!」 とおもわせる内容が書かれている. 詳しい説明はないが,コンサルタントの 7 つのロールのひとつとして 「エネミー」 つまり反面教師・仮想敵として周囲の不満のはけ口になるというロールがあることなども書かれている. うすい本なので網羅的ではないが,密度はたかい.

評価: ★★★★☆

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2009-04-28

生活:食品・料理と嗜好

Gallo Chardonnay 2006 というカリフォルニア・ワインをあけた. 1000 円以下だったとおもうが,アロマは非常によい. ただ,シャルドネとしては酸味がよわく,甘味がつよい. フランスだったら,おなじぶどうから,もっとちがうワインをつくっていただろう.

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書評, 社会・経済:産業・ビジネス, 書評:社会・経済

なにごとも最後まであきらめない著者のすごさに圧倒される. あきらめないことは重要である. しかし,それによってほとんどの困難をのりきって成功させてきたのにはいろいろ理由があることが,この本を読めばわかってくる. そのひとつは人脈だ. 有名人をふくむ,ひとの信頼をえることが重要な要素であるようだ. 著者とおなじようにふるまうことはできないだろうが,「爪の垢を煎じてのむ」 に値する.

評価: ★★★★☆

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2009-04-29

生活:園芸

発芽しない (?!) インゲン」 に書いたように,インゲンが発芽前か発芽直後にくわれてしまったが,最近まいたエダマメもすこしだけ,くわれてしまった.

つづく…

生活:園芸, 科学・技術・自然

わが家の庭にはいろいろな草や木があるが,だいたいは園芸作物である. しかし,そのなかでも裏庭にはあまり管理されていない場所がある. そこにはある程度の 「自然」 を感じることができて,私にとっては庭のなかでも,すきなぶぶんである.

つづく…

生活:園芸

ネギを収穫しないでいるうちに,花がさいた. 最初はすべて白い花かとおもっていたが,2 色であることがわかった. ひとつの袋にはいっていた球根から,白い花と紫の花がさいた.

つづく…

政治・法律・憲法, 書評:政治・法律・憲法, 文化・教育と学習:教育・大学・研究, 書評:文化・教育と学習

350 ページをこえる,新書としては大作である. 大学法人化へのみちすじを行政改革とグローバル化,筑波大学の設立,東大医学部紛争にまでさかのぼって検討している.

行政改革とグローバル化はまだそれほどとおい過去のことではないが,筑波大学が設立された時代にはまだ私にはその背景がよく理解できていなかった. 当時は上からの改革ということで反感をもっていたが,この本を読むことで,あらためて改革の必要性を問いなおすことができた. しかし,著者は筑波大学の改革が結局は挫折し,従来の大学にもどってしまったと書いている.

法人化に関してはこの本が書かれたのはまだ進行中の時期だが,各大学のとりくみが紹介されている. その効果に関しては続編に書かれているのだろう.

評価: ★★★☆☆

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仕事と起業, 社会・経済:産業・ビジネス, 書評:社会・経済

論旨はおなじ著者による 「21 世紀の国富論」 にちかい. 崩壊した金融資本主義を批判し,ベンチャー的ものづくりの価値を主張している. 著者はあたらしい産業には 「コア技術」 が必要だと主張しているが,自身が提言している PUC (パーベイシブ・ユビキタス・コンピューティング) という概念や,それをささえるものとして IFX 理論 (インデックス・ファブリック理論) からうまれることを期待している. Web 2.0 に関しては 「Web での第 2 世代のサービス」 としていて,その無理解にはおどろかされる. そして,開発投資の対象をきめるのに各分野の専門家がえらんだ企業に優先的に投資するしくみを提案している. マイクロクレジットというような途上国における起業のしくみや日本の途上国援助にもふれている.

タイトルの 「新しい資本主義」 とは 「公益資本主義」 だという. それをささえる経済学も組織的に研究しているというが,経済学がつくれたからといってそれを実現させるのは困難なことだろう. かかげた理想には賛同するが,説得力がある議論だとはいえない.

評価: ★★☆☆☆

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2009-04 について

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