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知的生産とリテラシー:作文・文章技法・添削, 論文:論文のかきかた

論文の書きかたの適切な指導書はない ?!

後輩から英語の論文の書きかたや投稿先などについてきかれた. 投稿先に関しては,分野ごとにちがうし,そのときどきでちがうから,本に書きようがない. しかし,書きかたに関してはさまざまな本が書かれているし,学会誌などにも書かれているだろう. しかし,Amazon で検索してみるかきり,いまの目的にあったものはみつからない.

論文の書きかたに関する文章は,つぎのように分類できるだろう.

  • 文章の書きかた一般 (文法,表現など) に関する文章 -- 記述言語 (日本語,英語) に依存
  • 論文の内容 (テーマ選択やストーリーのつくりかた,従来の論文との対比のしかたなど) に関する文章 -- 記述言語に独立

文法や表現をあつかった本はいろいろ出版されている. 日本語の表現に関しては,私は 本多 勝一 著 「日本語の作文技術」 をすすめている. 英語表現に関する本も,日本語のものだけでも数冊ある. 英語で書かれたものまでいれると,多数あるにちがいない. しかし,論文の内容をどうすればよいかを書いた本はかぎられているようだ.

論文はオリジナリティがいのちである. したがって,先人の論文のなかで自分の仕事とできるだけちかいものをえらんで,それと比較し,それとのちがいがどう重要なのかを説明するのが,すくなくとも理系の論文ではだいじである. しかし,そういうことが書いてある本はすぐにはみつからない. 理系むけの本としては 木下 是雄 の 「理科系の作文技術」 が有名だが,(わが家にあるはずのこの本をさがしだすことができないので,きちんと確認してはいないのだが) この本にもそれは書いてないようだ.

それから,これは分野に依存するかもしれないのだが,論文の最初の節は Introduction であり,たいていの論文ではその最後に以下の各節の内容の概略を紹介するようになっている. 私もそのように英文の論文を書いて添削をうけると,「これは余分だからいらない」 といわれて,けずられることがある. しかし,それが習慣になっているので,論文のながさに余裕があるときは,復活させてから投稿するのである.

ここに書いたのは論文のかきかたのうち,ほんの一部である. こういうことをきちんと系統的に書いた本があれば,後輩に読んでもらえるとおもうのだが,残念ながら適切なものはみつからないのである.

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キーワード: 文章法

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