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環境・エネルギー

省エネルギーのための窓の断熱と遮熱 ― 低層住宅に遮熱フィルムをつけるのは意味がない (?!)

わが家のリビングはかならずしも冷暖房効果がよくありません. その最大の原因は窓から熱がにげたり,はいったりすることにあるとかんがえられます. そこで,対策を検討してみました.

冷暖房のききをよくすることが省エネ・温暖化防止につながります. そのためのひとつの方法として窓の断熱・遮熱があります. 窓をとおした熱のつたわりかたには輻射と伝導がありますが,Web で検索してみると,遮熱ということばはほとんど輻射熱をふせぐ意味でつかわれているようです. それに対して断熱ということばは遮熱と対比されるときは伝導熱をふせぐ意味でつかわれますが,輻射熱,伝導熱のいずれについてもつかわれています.

遮熱,断熱などのことばを窓,ガラスなどのことばとくみあわせて検索してみると,みつかってくる商品として,つぎのようなものがあります.

あわせガラス (ペアガラス)
ガラスを 2 枚あわせて,あいだを真空にしたりガスや空気をいれたりしたものです. 伝導熱をふせぐのが第 1 の目的ですが,あわせて輻射熱をふせぐ機能をもったものもあります. あいだを真空にした高性能だがやや高価 (たとえば 幅 165 cm,高さ 200 cm の価格例は 11 5200円) なものとして 「スペーシア」 があります.
遮熱フィルム
既存の窓ガラスにはりつけて太陽からの熱 (遠赤外線) や紫外線,可視光線などをふせぐためのフィルムです. 窓の内側にはるのが基本ですが,耐久力をもたせて外側にはれるようにしたものもあります. Web でみつかる代表的なものとして 「熱線遮断フィルム RS」 (外貼用),「サンゲツガラスフィルム」 などがあります.
窓ガラス断熱シート
窓ガラス断熱シートというなまえはカッコいいのですが,なかみはプチプチシートです. 価格はやすくて,自分でかんたんにはれます. たしかに伝導熱をふせぐ効果はあるとおもわれますが,みばえがわるく,効果もかぎられているでしょう. もともとすりガラスのところならばこれでもよいでしょうが,透明ガラスのうえに断熱シートをはりたいとは私はおもいません.
内窓
既存の窓の内側につける内窓には,防音,断熱などの効果があります.

これらの商品のなかには防犯機能をあわせもったものもあります.

これらの商品うち遮熱フィルムは輻射熱をふせぐことはできても,伝導熱はほとんどふせげません. ガラスフィルムの商品説明をみると,可視光以外をもっとも効率的にふせぐフィルム GF204 においても,しかるべき条件のもとで冷房料金が 4 0961 円節約できたのに対して暖房料金は 1596 円しか節約できなかったということです. とくに南面だと太陽からの熱がさえぎられるため,暖房料金はかえってたかくなってしまいます (「南面のガラスは、Low-Eガラスでない方が省エネ?」 参照). 逆に,北面だと太陽の光はほとんどはいらないので輻射熱もはいりません. したがって,北面の窓の遮熱フィルムに投資する意味はあまりないでしょう.

温暖化がすすんでいるとはいっても,日本ではまだ冷房より暖房のほうがコストがかかるので,遮熱フィルムをつかうことには疑問があります. 低層住宅のように日よけがつかえる建物では,遮熱には適当な日よけをつかって,冬は日光がさえぎられずにはいるようにしたほうがよいようにおもえます. これは伝導熱対策にあわせガラスや内窓をつかうときでも同様です.

つまり,断熱対策をするのであれば,ガラスを 2 重にする,あわせガラス内窓が必要だとかんがえられます. いま断熱以外にはなにも問題がないガラスのにこれらの対策にカネをかけるには,資金だけでなく勇気が必要です. しかし,もし 20 年くらい継続できる方法をただしく選択することができるのであれば,資金においてもエネルギー収支あるいは CO2 に関しても,黒字にすることができるでしょう.

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