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鳥取に列車で出張 ― 切符の購入から砂丘まで

7 月にプライベートで北海道に旅行したとき,いきは電車で函館までいきましたが,今度は学会への出張で鳥取まで列車で往復しました. 飛行機をつかうのとくらべると時間は当然かなり余計にかかりますが,列車でも,ばあいによれば,ひがえりも可能であり,鳥取での滞在可能時間という点ではあまり差がないことがわかって,列車をつかうことにしました.

鳥取へのアクセス

電子情報通信学会通信ソサイエティ大会での発表をもうしこんでいましたが,1 週間ほどまえに 12 日の午後のセッションで発表することがわかり,それ以来,準備してきました. 行先は鳥取大学であり,列車なら山陰本線の鳥取大学前でおりればすぐです. また,飛行機なら鳥取空港におりますが,こちらも,大学まであるいていけるくらいの距離です. とはいえ,荷物をもってあるくのはちょっときついので,タクシーか,学会がしたてたバスにのることになります.

飛行機は 1 カ月以上まえに予約すれば列車よりやすくいけることもありますが,1 週間まえでは,いささか,たかくつきます. 列車とくらべて移動時間は節約できますが,便数がすくないのであまり便利だとはいえません. 午前の便は 2 便であり,午後のセッションにまにあうには 11:20 羽田発の便をつかうことが可能ですが,鳥取空港につくのが 12:20 なので,ちょっときびしい. とくに,おくれると発表にさしつかえます. そのまえの便は 7:10 羽田発なので,6:00 まえに自宅をでる必要があります. 列車だと 6:00 ころに自宅をでて,12:15 に鳥取大学前につくことになります. 選択肢はかぎられますが,このほうが無理がないとおもわれます.

もし,ひがえりをかんがえるなら,飛行機をつかうにせよ,列車をつかうにせよ,セッションがまだつづいている 17:00 まえにぬけだす必要があります. これよりおそいと,飛行機の便はなく,列車だと途中で 1 泊する必要があります. 自分が発表したセッションを途中でぬけるのは適当でないとかんがえました. また,他のセッションもすこしはききたいし,ちょっと鳥取砂丘くらいみてからかえりたいので,1 泊することにしました. ここまでかんがえた時点で,飛行機をつかう案はすてました. 翌日の午前のセッションをひととおりきいてから鳥取駅までいき,砂丘まで往復してくるとすると,15:00 すぎに列車でかえるのが適当だとかんがえました.

乗車券類の購入

東京 (新宿) から鳥取大学前までの往復の乗車券,特急券,指定券を数日前に買いました. 窓口の列は 2 人だけだったので,すぐに買えるとおもいましたが,10 分ちかく,またされました. そのあいだにどんどん列はながくなって,駅員が何人かを自動券売機に誘導していましたが,私のはさすがに自動券売機であつかうには複雑すぎるので,誘導されませんでした.

Tottori-tickets.jpg さらに,私が窓口にいってから乗車券類を発行するのには 10 分以上かかりました. 鳥取大学前なんていう行先を指定されたことがないためか,担当者は時刻表の地図でたしかめていました. 往復なので乗車券が 2 枚,特急券は 4 枚 (品川-姫路 間と 姫路-鳥取 間の往復),新幹線の指定券が 4 枚 (往復とも,のぞみとひかりをのりつぎ) で,あわせて 10 枚,さらにクレジットカードの利用票が 1 枚,さらに領収書を発行してもらいました. そのあいだにも列はのびていきました.

電車の旅

鳥取には,まえにも情報処理学会全国大会のために,いったことがあります. いつだったかおもいだせませんが,Web でしらべると全国大会は 1993 年に鳥取でひらかれています. そのときは今回よりずっと時間がかかったと記憶しています. たしか,京都で山陰線の特急にのりかえましたが,そのあとがながかったのです. 今回は姫路から 「スーパーはくと」 にのっていきます. この特急は途中,上郡から智頭 (ちず) まで,智頭急行線という私鉄線をとおっていきます. 上郡からさきは電化されていません. 「スーパーはくと」 の始発駅は京都ですが,最短時間でいくために姫路でのりかえています.

「スーパーはくと」 のなかではアンケートをてわたしで配布し回収していました. その内容はおもに高速バスとの比較でした. 大阪からだと 「スーパーはくと」 のほうがややはやいが,高速バスでも 3 時間程度で料金はやすいというわけで,どうすれば高速バスとの競争に勝てるかが死活問題というわけです. 東京にいる私には鳥取に高速バスで出張するなんていう選択肢はかんがえられないので,まとはずれな質問がならんでいましたが,とにかくこたえました.

観光

学会のことは書く時間がとれればべつに書くことにして,ここにはあとは観光のことを書きます. 12 日の午後のセッションがおわったあと,鳥取大学前にいくと,米子いきの電車がはいってきました. それにおもわず,のってしまいました. のってから,逆方向らしいということは気づきましたが,そのままのっていました. つぎの駅 (末恒) までのあいだに,湖山池という池がよくみえる場所があります. 鳥取の観光名所といえば砂丘が第 1 ですが,湖山池もけっこうけしきのよい場所なので,列車からだけでもみることができて,よかったとおもいます. ほかには列車からみえるおもしろい場所はなさそうなので,ひと駅でひきかえしました. すこし,みちくさをくいましたが,そうしなかったとしてもおなじ列車にしかのれず,しかも鳥取大学前からはおおぜいのひとがのってくるので,すわることもできなかったでしょう.

13 日には,予定どおり鳥取砂丘にいきました. 鳥取発 12:30 の鳥取砂丘いきのバスで終点までいき,一番おおきな砂丘にのぼっていきます. ここには数 10 人のひとがいます. 天気はよく,青空と砂丘とのコントラストがきれいです (でも,今回はカメラをもっていかなかったので,写真はありません). 頂上から尾根ぞいにあるいていきましたが,なぜかここにあるいてくるひとはほとんどいません. 斜面は砂が比較的やわらかくてあるきにくいのですが,尾根は砂がかたまっているのであるきやすい. また,あまりひとがこないので,風紋がよくみえます. そこから砂丘をくだっていくと,草がはえた “砂丘” にいきつきます. 砂ににた保護色の虫がいて,また秋の虫がいろいろ鳴いています. 草がはえるのを阻止するためでしょうが,トラクター (かなにか) でかきまぜたあとがあります. トラクターで “たがやされた” 部分はやわらかい砂地になっています. これはいったい自然を保護しているのでしょうか,それとも破壊しているのでしょうか.

バス停までもどると 13 時台のバスはすでに出発してしまい,14:40 までバスがないため,みやげものを買ってから,ぶらぶらしていました. 砂丘から 「砂丘センター」 という展望台のある建物までリフトでいきましたが,とくにおもしろいものはありませんでした. いきのバスからはおおくのひとがここでおりていきましたが,あのひとたちはいったいなにをしたのでしょう?

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