From: JBA00330@niftyserve.or.jp ("JBA00330@niftyse")
Newsgroups: tnn.interv.info
Subject: VCOM Newsletter no.6
Date: 1 Sep 1995 01:40:17 +0900
Organization: -
Distribution: tnn
NNTP-Posting-Host: sh.iij-mc.co.jp

VCOM 運営委員の鏑木です。
ニュースレターです。今回は記事が盛り沢山です。

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VCOMニュースレター:Vol.1 No.6 9/1/95
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VCOM(インターVネットを使った情報コミュニティ作り)は、慶応
大学の金子郁容研究室を中心とした研究プロジェクトです。情報コ
ミュニティというのは、社会や生活について目的や関心を同じくす
る多様な人たちが情報を共有し、情報をやりとりすることで作りだ
すある種のまとまりのことです。VCOMの主な研究活動には、メディ
アとしてのインターVネットの運用と情報コミュニティ作りを実現
するさまざまなケースプロジェクトの実施です。VCOMの内容や参加
の仕方などについてはホームページを御覧いただくか下記に問い合
わせてください。
VCOMホームページ:http://www.suehiro.nakano.tokyo.jp/
VCOMに関する問い合わせのメールアドレス:
recpt@vcom.suehiro.nakano.tokyo.jp
VCOM事務局:
編集工学研究所(担当:森川美鈴、
morikawa@eel.suehiro.nakano.tokyo.jp)
153 目黒青葉台1-4-7-202 
電話:03-3780-0800、
ファックス:03-3780-0900

(1)インターVネットに三つの会議室新設
8月中旬にインターVネットに次のような三つの共通会議室が新設さ
れました。
「社会変革のための情報」
「女性問題会議室」
「市民活動を支える制度」
9月以降、現在準備中のケースプロジェクトが本格的に動きだすと
ともに会議室の数が順次増え、また、内容も充実してゆく予定です。

(2)インターVネットのユーザ会議室より
インターVネットでどのような情報を扱うべきかの議論が始まって
います。また、地域での情報共有のありかたなどが議論されていま
す。

(3)VCOMのケースプロジェクト
初年度にVCOMケースプロジェクトとしてどんなものが実施されるか
については10月に正式発表する予定ですが、現在のところ以下のよ
うなものを実施中ないし準備中です。詳しい内容についてはVCOMホ
ームページを御覧いただくか事務局に問い合わせてください。

A:震災支援ネットワーク
A-1:阪神・淡路大震災復興支援のための市民メディアの提供
A-2:災害時における諸ネットワークの連携シミュレーション
A-3 淡路島地域紹介ホームページ

B:NGO/NPOネットワーク
B-1:WOM(ウィーメンズ・オンライン・メディア)
女性学ホームページを作り、また、「女性問題会議室」で情報提供
や議論を行なう。世界女性会議にはスタッフが派遣されていて現地
からの情報も伝えられる。
B-2:草の根BBSとインターVネットの接続
B-3:NPOの法的環境整備フォーラム
非営利組織の法人化や税制の優遇措置について市民団体C'sが中心
となり「市民活動を支える制度」会議室を使って関連情報とオープ
ンな議論の場を提供する。

C:市民参加の社会システム作り
C-1:地球市民のための電子ガイドブック
エコライフ、安全な食べ物、人権と平和、教育など幅広い分野にお
けるオールタナティブな情報に関する情報提供と情報交換をWWWや
「社会変革のための情報」会議室で行なう。
C-2:インターネットを利用した障害者の在宅雇用モデル作り
C-3: JDネット
障害者に関心をもつ者を対象にした情報提供と情報交換の全国ネッ
トワークをインターVネット上に実現する。
C-4:留学生・国際交流フォーラム
C-5 地域情報のマルチメディア・データベースと地域情報ネット
ワーク

(4)お知らせコーナー
☆北京/懐柔の世界女性会議から情報発信:
グループWOMのメンバーやVCOMシステム運用スタッフの女性技術者
三名がケースプロジェクトWOMの活動の一環として北京とNGO会議の
会場である懐柔(ハイロウ)に行き、NGOからの参加者が現地から
情報を発信するためのネットワーク環境を整備やアドバイスをする
ボランティアスタッフとして働いています。WOMメンバーが発信す
る現地情報は、WOMのホームページ
(http://www.suehiro.nakano.tokyo.jp/WOM)に随時掲載され、女性
問題会議室でも情報提供されます。また、9/9(土)には北京と東
京を通信ネットワークで結んだリアルタイム情報交換のイベントを、
青山のクレヨンハウス東京で行ないます。このイベントについて詳
しくはWOMホームページを見るか、以下までメールをください:
steer@wom.suehiro.nakano.tokyo.jp

☆8/17〜19に横浜ホテルパシフィコで行なわれた「おふらいん祭り」
にVCOMも出展しました:
予想を超えた多数の方にブースに立ち寄っていただきました。有難
うございました。

☆『ボランティアが開く共生への扉』(NHK出版)でVCOMが紹介さ
れる:
さる3月末に震災時のボランティアについてNHKで特別番組が放映さ
れ金子郁容も生出演しましたが、そのときの番組内容を基にした本
が出ました。その中でインターVネットやVCOMもかなりのページ数
にわたって紹介していただいています。

☆『地球の未来は明るい』(ダイヤモンド社)が出版される:
ケースプロジェクト「地球市民のための電子ガイドブック」の推進
グループGOODのメンバーでもあるグループ環とジェフリー・ホレン
ダーの共著書です。ケースプロジェクトの出発点となる本です。

☆松岡正剛/金子郁容/吉村伸によるインターネットと情報社会論:
情報とネットワークについて、文化と社会、組織論とボランティア、
技術とビジネスというそれぞれの観点から発言し行動している三人
がインターネットの提示する情報社会像について縦横無尽に語りあ
った内容が本になって近日中にダイヤモンド社から出版されます。
松岡氏はVCOMのアドバイザリーボードの一員、吉村氏はVCOMのシス
テムアドバイザーミーティングのメンバー、それに金子はVCOM運営
委員というわけでいずれもVCOMには関係の深い三人です。タイトル
や発売日などは未定ですが、乞ご期待!

(5)Thank You
VCOMは(インターVネットとしてスタートした2月から)多くの企業
からコンピュータや通信機器/ソフトを提供していただいています。
新たにネットマネージ社からソフトウェアを、日本シリコングラフ
ィックスからワークステーション一式を、東芝からパソコンセット
およびラップトップセットを、それぞれ、寄贈していただくことに
なりました。有難うございました。なお、多数の企業や自治体から
VCOMに研究資金を提供する形でVCOMに参加していただきつつありま
す。これらの参加団体については、10月に一括して発表させていた
だく予定です。