歴史はくりかえす ― プログラマビリティ獲得と仮想化
20 世紀なかばまで,電子回路は基本的にいつもおなじ仕事しかできませんでした. しかし,コンピュータの出現によって,プログラムをかえることによっておなじ電子回路をつかってさまざまな仕事ができるようになりました. プログラムは最初は機械語やアセンブリ言語で書かれましたが,やがて高級言語がつかわれるようになりました. また,Multics や IBM System 370 などにおいてコンピュータの記憶装置や他の資源が仮想化されることによって,複数のユーザが 1 台のコンピュータを同時に,あたかも自分だけがつかっているかのように,つかうことができるようになりました. いわゆるタイムシェアリング・システムの出現です.
こういうプログラマビリティの実現や仮想化は,その後のコンピュータの歴史のなかで,かたちをかえて何度もくりかえされてきました. そして,いま,またネットワークにおいてくりかえされようとしています.
