[ Top page ]

« データセンタにおける計算処理の制御 | メイン | Juniper Networks におけるネットワーク仮想化 »

省エネルギー・省電力

グリーンネットワークアーキテクチャへの挑戦

南 [Min 08] はインターネットを中心としたネットワークの省電力化技術の動向を調査し,その技術課題をしめしている. このページにおいては南の報告の一部を引用し追記している.

先駆的な仕事

ネットワーク省電力化に関する先駆的な仕事として Gupta ら [Gup 03] がある. この論文は TCP/IP のわくぐみをくずさずに機器をスリープさせる方法を論じている. また,Nedevschi ら [Ned 08] はバースト的なトラフィックを生成することでスリープ時間をつくりだしている. 単純なスリープとレート制御でも電力を半分にできるばあいがあると主張している. このスリープないし電源遮断とレート制御の 2 つが省電力化のための基本手段である.

仮想化によって省電力化を実現する研究として Wang ら [Wan 07] [Wan 08] がある. Wang らは仮想ルータを実ルータ間で移動させることによって省電力化を実現しようとしている.

4 つの方向

南はネットワーク省電力化の研究方向としてつぎの 3 つをあげている.

新デバイスの利用
省電力デバイスや光ネットワークによる省電力化.
スイッチング
スリープやリンクレートの制御による省電力化.
集約・分散化
データ圧縮,ノード配置の最適化や筐体の統合化による省電力化.

非 IP プロトコルによる省電力化

南は,IP 前提の省電力化には制約がおおいのに対して,「IP を前提としないセンサネットワークの分野においては自由な発想のもとに様々な省電力化のアイデアが開発されてきている」 ことを指摘している. 省電力化を主要な目的とするならば,非 IP プロトコルやそれをサポートするネットワーク仮想化の研究が今後,非常に重要だということができるだろう.

参考文献

  • [Gup 03] Gupta, M. and Singh, S., “Greening of the Internet”, ACM SIGCOMM '03, August 2003.
  • [Ned 08] Nedevschi, S., Popa, L., Lannaccone, G., Ratnasamy, S., and Wetherall, D., “Reducing Network Energy Consumption via Sleeping and Rate Adaptation”, 5th USENIX Symp. on Networked Systems Design and Implementation (NSDI '08), April 2008.
  • [Wan 07] Wang, Y., van der Merwe, J., and Rexford, J., “VROOM: Virtual ROuters On the Move”, ACM SIGCOMM '07 HotNets Workshop, November 2007.
  • [Wan 08] Wang, Y., Keller, E., Biskeborn, B., van der Merwe, J., and Rexford, J., “Virtual Routers on the Move: Live Router Migration as a Network -Management Primitive”, ACM SIGCOMM '08, pp. 231-242, August 2008.
  • [Min 08] 南 正輝, “グリーンネットワークアーキテクチャへの挑戦”, 2006 年電子情報通信学会ソサイエティ大会, BT-1-3, pp. SS-46 - SS-47.
Keywords:

コメントを投稿

Powered by
Movable Type 3.36