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シミュレーションと評価

LAN やインターネットにおけるパケット長の分布

LAN やインターネットにおけるパケット長の分布を調査した研究はいくつかある [Tho 97] [Fra 03] [Roo 04] が,これらにおいては大半のトラフィックが TCP だとかんがえられる. 利用可能な UDP の調査結果はすくない. しかし,Roon [Roo 04] は UDP に関しても分布 (累積度数分布) の例をし めしている (図 1). (ただし,これらが典型的な分布であるとはかならずしもいえない.)

TCP については図 1 にもあらわれているように,40 バイト程度のパケットがパケット数において全体の約半分をしめる. これは ACK など,TCP のフロー制御のためにこのようなみじかいパケット が使用されるためである. また TCP においては 576 バイトと 1500 バイトのところに分布のピー クがあるが,これはネットワークの MTU (maximum transmission unit) からきている (1500 バイトは Ethernet の MTU).

UDP については,図 1 は大半が VoIP トラフィックだとかんがえられるが 40 バイト程度のパケッ トがおおく,500 バイトをこえるパケットはほとんどない. パケット長が 40 バイトであるという ことはペイロード長が 0 であるということを意味しているが,これは VoIP アプリケーションとし て主要な Skype が無音時にもパケットを送出していることと関係があるかもしれない. なお,NGN に関しては SCTP などのあたらしいトランスポート・プロトコルが使用される可能性も検 討するべきである. しかし,そのパケット長の分布はほとんど未知である.

TCP-UDP-Histogram.jpg
図 1 Roon [Roo 04] による UDP と TCP のパケット長の累積度数分布

参考文献

  • [Fra 03] Fraleigh, C., Moon, S., Lyles, B., Cotton, C., Khan, M., Moll, D., Rockell, R., Seely, T., and Diot, S. C., “Packet-Level Traffic Measurements from the Sprint IP Backbone”, IEEE Network, Vol. 17, No. 6, pp. 6–16, November-December 2003.
  • [Roo 04] Roon, S. J. E, “Resource Dimensioning ina Mixed Traffic Environment”, Master’s Thesis, Fac-ulty of Engineering, The Built Environment and Information Technology, University of Pretora, South Africa, 2004.
  • [Tho 97] Thompson, K., Miller, G. J., and Wilder, R., “Wide-area Internet Traffic Patterns and Character-istics, IEEE Network, Vol. 11, No. 6, pp. 10–23, November-December 1997.
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