[ Top page ]

« TCP トラフィックの大規模シミュレーションのための方法 | メイン | RTT よりみじかい時間スケールでは単純な自己相似モデルからはずれる TCP トラフィック »

シミュレーションと評価

バースト性をはかる指標

インターネットにおいてはしばしばトラフィックがバーストする現象が観察される. したがって,ネットワーク・シミュレーションや QoS 保証法の評価などにおいてもトラフィックのバースト性 (バーストのつよさ) を制御する必要がある. ここではバースト性をはかる指標についてのべる. (ただし,説明がながくなるのをさけるため,それらの指標の定義にはふれない.)

インターネットのトラフィックは自己相似性をもつことが指摘されている [Lel 94]. このばあい,バースト性は自己相似性によってもたらされる. 自己相似性のつよさをはかるパラメタとしては Hurst パラメタがつかわれる.

自己相似性が議論されるようになるまえから,もっともひろくつかわれているバースト性のつよさをあらわすパラメタとして indices of dispersion for counts (IDC) [Gus 91] がある.

このほかに,バースト性をはかるために peakedness という指標 [Jag 94] [Mar 97] が提案されている. Jagerman ら [Jag 94] は IDC と peakedness とを比較して,後者に軍配をあげている.

参考文献

  • [Cha 04] Chakraborty, D., Ashir, A., Suganuma, T., Mansfield, G., Roy, T. K., and Shiratori, N., “Self-similar and Fractal Nature of Internet Traffic”, International Journal of Network Management, Vol. 14, No. 2, pp. 119-129, March 2004.
  • [Gus 91] Gusella, R., “Characterizing the Variability of Arrival Processes with Indexes of Dispersion”, IEEE Journal on Selected Areas in Communications, Vol. 9, No. 2, pp. 203-211, February 1991.
  • [Jag 94] Jagerman, D. L. and Melamed, B., “Burstiness Descriptors of Traffic Streams: Indices of Dispersion and Peakedness”, 28th Annual Conference on Information Sciences and Systems, pp. 24–28, 1994.
  • [Lel 94] Leland, W. E., Willinger, W., Taqqu, M. S., and Wilson, D. V., “On the Self-similar Nature of Ethernet Traffic”, Computer Communication Review, Vol.23, No.4, pp. 183-193, October 1993.
  • [Mar 97] Mark, B. L., Jagerman, D. L., RamamurthyPeakedness, G., “Measures for Traffic Characterization in High-Speed Networks”, INFOCOM '97, p. 427, 1997.
Keywords:

コメントを投稿

bulb403_7501-1.jpg

螺旋 3D 印刷技術を使用してつくったこのような「3D デザインランプ」を 3d-dl.com で売っています.

Powered by Movable Type